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life
by ちゅう吉

くらしと健康「室内と体内の乾燥対策」

空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下するため、インフルエンザや風邪にかかりやすくなります。
適切な冬の室内湿度は『40~60%程度』と言われていますが、外気の乾燥に加えて暖房器具を使用するため、室内の湿度はさらに低くなっています。
できれば体調を崩さずに、この冬を健康に過ごしたいものですよね。

そこで今回は、健康に暮らすための「室内と体内の乾燥対策」についてご紹介します。

電気を使わないエコ加湿

加湿器がなくても大丈夫です。くらしの中で、少しの工夫で加湿ができます♪
洗濯物(湿らせたタオルでもOK)を室内に干すことでも加湿につながりますが、室内の見た目的にちょっと…ということもあるかと思います。
そんな場合は、自宅にあるもので、簡単にエコな加湿器が作れますよ。

【用意するもの】
① キッチンペーパーやコーヒーの紙フィルター (フェルトでもOK)
② 紙コップやプリンやヨーグルトなどの空き容器(食器でもOK)

①のフィルターを表面積が広がるようにして折り畳み(じゃばら折など)、②の空き容器に立てて入れるだけ♪

あとは使うときにお水を注げば、電気を使わないエコ加湿器の出来上がりです。
容器の中に殺菌効果のある10円玉(銅)を入れることで、水カビの繁殖を防ぐことが出来ます。

テーブルやデスクの上に置いたり、枕元に置いたり、電源を気にしなくていいので、好きな所に置くことができます。

お水は毎日変えましょう。
加湿をやりすぎると雑菌によるカビの増殖や結露になるため、適度な加湿を心がけてください。

体内の加湿

湿度が低下する冬は、汗をかくことやのどが渇くということが少なくなり、また、寒さによる冷えなどで水分補給が少なくなりがちのため、気づかないうちに身体の中も渇いています。
鼻や喉の繊毛や粘膜は、細菌などの異物をブロックするバリア機能を持っていますが、体内が乾燥すると、この機能が弱まって異物を排除する力が落ち、免疫力が低下してしまいます。

じゃあ、水をいっぱい飲めばいいのか?というと、そうとも言えず…水分を取りすぎると浮腫みにもつながってしまいますし、水を飲むだけでは不十分。体内の乾燥対策には、ナトリウムやカリウムなどの電解質も補うことが大切です。

効率よく電解質を補うためにも、『経口補水液』で「水+電解質」を同時に補給し、冬の体調管理に努めましょう。経口補水液は、スポーツドリンクと同様に電解質と糖分を含んでいますが、スポーツドリンクに比べナトリウム量が多く糖分が少ないため、迅速に水分を補給できるのが特徴です。

経口補水液には糖分や塩分が含まれていますので、糖尿病や腎臓、心臓等に疾患がある方は注意が必要です。

経口補水液

市販の経口補水液もありますが、経口補水液は自宅にあるもので作ることができます♪

【用意するもの】
水  500ml
食塩 1.5g(小さじ1/4杯)
砂糖 10g (小さじ2杯)

これらを混ぜたら経口補水液の完成!

スポーツドリンクよりも少ししょっぱく感じる塩加減です。
砂糖が多く感じられるかもしれませんが、スポーツドリンクには倍以上の砂糖が入っています。こればかりを飲むと塩分&糖分の取りすぎになってしまいますが、体内乾燥しているときには必要な成分です。
なお、砂糖含まれるブドウ糖には腸での水分の吸収を促進する大切な働きがあるため、飲みにくいからと砂糖を減らすと水分の吸収率が落ちてしまいます。
甘さを抑えるためには糖分少なくすればいいですが、糖分を減らしたい場合は、単体の「ブドウ糖」を使用しましょう。単体の「ブドウ糖」はスーパーやドラッグストア―で購入することができます。

意識的な水分補給が大切なので、起床時・お風呂あがり・運動前後には経口補水液で水分を補うのが良いでしょう。大事なのは、大量を一気に摂取するのではなく、少量ずつゆっくりと何回にも分けて飲むのがポイントです。