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わたしのダンチ・ライフ
by RE EDIT 編集部

1年に一度の団地祭「16棟マルシェ」潜入レポ ~前編~

団地にまつわるストーリーを、泉北エリアの情報誌をつくる『RE EDIT〈リ エディット 〉』編集部が、2022年7月より全10回お届けする「わたしのダンチ・ライフ」。

第1回目は、いま、南大阪で最も勢いがある茶山台団地で一年に一度、界隈での活動が一堂に会される「16棟マルシェ」を編集部員の山田がレポートします。

今回は第1回目 潜入レポの前編です。

元々は、茶山台団地にある19棟集会所のコミュニティスペース「茶山台としょかん」(注1) にて
2016年の5月から月一回土曜日に開催されていたリユース交換会「0縁マーケット」で多く集まった陶器をズラリと並べ、「普段使われていない16棟の周辺で陶器市をしよう!」というアイデアがキッカケで
2020年に始まったミニサイズのマルシェから、
2021年は「おかえり茶山の日常」を合言葉に、
3回目となる今回は「小さな文化祭」をテーマに2022年6月4日に実施されました。

初回は4軒ほどの出店で、地面が見えるほどの余裕があった会場も、今回は隙間なく出店者ブースで埋まっていました。

コロナ禍にひっそりと始まったこのイベントが、回を重ねるごとに大きく成長している様子が伺えます。

発表の場が無くなったり減ったりしている昨今、ステージでの演目を昨年より充実させて、この団地の人々と所縁のある面々が特技を披露してくれました。

トップバッターは紙芝居屋のガンちゃん。
前職はピザ屋だっという驚きの経歴の持ち主です。

ハローワークの求人がキッカケで「ヤッサン一座」に住み込んで芸を習得し、独立して10年。

紙芝居のイメージを新しくしたいという想いで、日々活動を続けているそうです。

笑いの渦に包まれ、グッと温まった会場。
次に登場するのは、近隣小学校の図書館サポーターでもある、岩本さん率いる読み聞かせの会「あったとさ」のお二人。

ステージ裏での打ち合わせもバッチリ。

岩本さんは、茶山台団地の集会所「茶山台としょかん」にも、子ども達のためにと読み聞かせにボランティアで通ってくださっていた、住民にとって、かけがえのない存在です。

熱心に聞き入る子どもたちの姿が印象的でした。

さらにステージは続きます。

茶山台団地とは、後述する、「やまわけキッチン」(注2) とのご縁でつながっている “ジェニー星” さんは、往年のマジックショーを彷彿とさせるトークも楽しむ手品を披露。

失敗をも笑いに変える、和やかな空気が漂っていました。
関西人にはお馴染みの、御座候の紙袋に親近感を覚えたのは、私だけではないはずです。

出店ブースも、常時大変な賑わいを見せていました。

このイベントの原点とも言える「茶山台としょかん」の人気企画のひとつ「0縁マーケット」のブースでお会いしたのは、本業を置いてまで出店参加してくれた、茶山台を始め、地域の活動を応援している徳永さん。

お知り合いの農家さんが、80年代にボリビアへ発掘調査に行った際にコンテナいっぱいに購入したものを譲り受けたという、3~6億年前の生物の化石を持参されていました。

「茶山台としょかん」からは、他にも、この日のために寄付された120冊の絵本を “絵本の交換会” として出されていました。

団地内にも植樹され、レモンの木を広める活動をしている「泉北レモンの街ストーリー®︎」の面々も、レモン商品を携え、カラフルな装いでご出店。

レモンの綿菓子は子ども達も大喜び。

この4月に引っ越してきたばかりという可愛い女の子の姿も。

この日は土曜日で、16棟マルシェの会場外では、団地のいつもの風景が垣間見られました。
毎週、ワゴンに沢山の商品を積んでさっそうと現れる、出張八百屋「ちゃやマルシェ」(注3) の戎野さんの野菜を求めて、住民さんが途切れなく訪れていました。

建築事務所で忙しく働かれている成願さんは、今回で2回目の購入だとか。
団地内で食材が買えるのはとても便利でありがたいそうです。

 

後編に続きます。
1年に一度の団地祭「16棟マルシェ」潜入レポ ~後編~ はこちら

【注】

1)「茶山台としょかん」
茶山台団地内で使われていなかった19棟集会所で始まった、本を介したコミュニティスペース。
団地住民はもちろん、誰もが自由に参加できる。平日の午前中は近隣マダムの憩いの場で、午後は小学生が宿題をしたり、土曜日の午前中は未就学児連れの親子が遊びに来たりと、時間帯によってバラエティに富んだ表情をみせる。
「0縁マーケット」や「オトナカイギ」など様々な名企画が生まれた場でもある。
会館:水の13:00~17:00、金・土の10:00~17:00(12:00~13:00は閉館)
※営業状況など詳しくはフェイスブックでご確認ください

2)「やまわけキッチン」
茶山台団地21棟の1階にある1部屋で営む、旬の食材を使った手作り惣菜が好評のお店。
“ 丘の上の総菜屋さん ”という枕詞通りの高台の立地で、1階ながら眺めは最高。
物理的にも精神的にも様々なことを山分けて、関わる人みんなの幸福度を上げる地域の拠り所でもある。
営業:月・火・金・土の11:00~15:00
※営業状況など詳しくはフェイスブックでご確認ください

3)「ちゃやマルシェ」
茶山台団地19棟集会所(茶山台としょかん)横のスペースで、“えびすの青果”さんが毎週土曜日に開催する野菜の移動販売。
2015年の開始当初から、どんな天候の日でも欠かすことなく、地元の青果市場より鮮度の高い農作物を直送している。
起伏の多い丘陵地にある団地では特に重宝される、大人気コンテンツ。
営業:土の10:00~12:00