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わたしのダンチ・ライフ
by RE EDIT 編集部

団地のベランダでも叶う、誰にでもできるガーデニングの楽しみ方

団地にまつわるストーリーを、泉北エリアの情報誌をつくる『RE EDIT〈リ エディット 〉』編集部が、2022年7月より全10回お届けする「わたしのダンチ・ライフ」。

第2回目は、団地生まれ団地育ちの中間が、「団地のベランダでも叶う、誰にでもできるガーデニングの楽しみ方」をお送りします。

元々お花が好きで、結婚して今の団地に越してきて、すぐにグリーンを買いに行ったほど、私にとって植物は生活の一部のような存在です。

思い返せば、母親もお花好きで、植物のある暮らしは、とても自然なものでした。

このコンパクトな住まいで、草花との付き合い方を試行錯誤してきましたが、
たどり着いたマイルールは「頑張らない」こと!

そこで、私なりの “7ルール ” をご紹介します。

\その1/
窓を開けて見える範囲だけ!

ベランダガーデニングで大切なことは、洗濯物を干す場所を確保すること。
何かあった時に、通れるように緊急用の通路も空けておいてくださいね。

置き場所は、一番よく開け閉めする台所側だけに限定しています。
網戸にしていると、部屋に居ながらにして清々しい緑が目に飛び込んでくるので、気分も常にリフレッシュ。

\その2/
強い花、切り花になる花を選ぶ!

ズボラさんには特に、オススメしたいのは、繊細な花ではなく生命力の強い種類を選ぶこと。
そのあとのお世話も楽チンです。
また、切り花にしてお部屋に飾ると、気持ちが豊かになり、一つのお花で2度も楽しめて、お得感もありますよね。

【強い!切り花になる!オススメグリーン】

~ 夏 ~
* 千日紅(センニチコウ)→ 切り花・ドライフラワーにしても可愛い
* ペチュニア → 夏の暑さに強く、開花時期が長い
* ポーチュラカ → 厳しい暑さにも強く、たくさんの花を咲かせる

~ 冬 ~
・パンジー → 半年以上も開花が楽しめる
・ビオラ → カラー豊富でとにかく強く、水やりを忘れなければ、ほぼ枯れない

~ オールシーズン ~
・ユーカリ → 葉っぱの形がキュートで、切って飾ったりドライにもでき、強い
・多肉植物 → 見た目も可愛く、どんどん増える

\その3/
植え替えは年に2回!

「花びらが散ったら植え替えなくちゃ」と構えすぎると窮屈になってしまうので、ここは思い切って替え時を決めちゃいましょう。
暑くなる5月頃と、寒くなる11月頃の2回が目安です。

\その4/
お気に入りのじょうろで水やり!


水やりが楽しくなるように、時間をかけてでも、
とっておきの逸品を見つけてください。
それも、大きめサイズのものを。
何度も水を入れる手間を省くことも持続の秘訣です。

\その5/
夏の水やりは朝と夕方!

かと言って、生命線である水やりだけは忘れてはいけません。
1日2回!とルーティン化してしまえば、意外と苦には感じません。
お子さまのいらっしゃるご家庭でしたら、お手伝いの一環にしてはいかがでしょうか?

我が家の場合、私が出張で家を空ける時など、一回100円のお仕事にして、子ども達の懐を温めています。

帰ってきた時に成長していたら、
「わ~ちょっと見ない間に、こんなに大きくなって~」と、我が子のように愛しくなってしまいます。
愛情込めて育てると愛着が湧くのは、人間も植物も同じですね。

ちなみに、冬の水やりは朝だけで良いのでご安心ください。

\その6/
液体肥料は週に1回!

基本的に放任主義な私ですが、水の他に栄養も大切です。
液体肥料は、1週間頑張ったご褒美のような感覚であげてください。

\その7/
ハンギングで立体的に!

狭小スペースを最大限活かすために、鉢を吊り下げるハンギングタイプにすると、見た目も良く、数も多く配置できます。
(落下しないようにだけ注意!)
室内など、特に置き場所がない場合は、壁にかけられる花瓶がオススメです。


ベランダのすぐ下には遊歩道があって、道行く歩行者からの視線が気になるのですが、ハンギングされた植物がカーテン代わりになり、外からの視界を和らげる効果にも一役買っています。

【育てるだけじゃない、ガーデニングの楽しみ方】

遊歩道もそうですが、50年前に設計された泉北ニュータウンの団地群には、ゆとりある公共スペースがたくさんあり、多様な植物が植えられています。

季節の移ろいを感じる借景が堪能できるのも、ダンチ・ライフの醍醐味です。

フォトグラファーとして活動する私のひそかな植物の楽しみ方……
それは、家族の日常を、彩溢れる自然の風景とともに残すこと。
自宅から歩いてすぐの範囲内で実現できるのは、とても幸運だと感じています。



団地のベランダで誰でも簡単に始められるグリーンライフ。

「ちょっと自分にはハードルが高いな」
と感じられたなら、まずは近くの自然に目を向けるところから始めてみませんか。

ぜひ気軽に、楽しんで挑戦してください