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わたしのダンチ・ライフ
by RE EDIT 編集部

ダンチ男子の夏休み ~後編~

団地にまつわるストーリーを、泉北エリアの情報誌をつくる『RE EDIT〈リ エディット 〉』編集部が、2022年6月より全10回お届けする「わたしのダンチ・ライフ」。

第3回目は、団地で育ち、約30年間の団地暮らし経験がある樋口が、どこか懐かしくて優しい、この茶山台団地の雰囲気を感じながら、今どきの「ダンチ男子の夏休み」に密着してお送りします。

今回は第3回目 ダンチ男子の夏休み の後編です。
ダンチ男子の夏休み ~前編~ はこちら


はるくんに「取材をさせて」とお願いした際、はるくんが撮影をする側だと思ってくれていたそうで、この日も写真を撮る気満々。
「DIYのいえ」を出たはるくんは “ 団地の取材 ” をするため、母親のちほさんからカメラを受け取りました。

はるくんにとって団地内は、気になるフォトスポットがいっぱい。
カメラを扱うのが人生で2回目なのに、このベテランカメラマンのような構え。「あ!カメラが好きなんやなー」と思わせてくれるフォームです

はるくんが撮影した、静かな「夏」を感じる素敵な写真。
彼が撮る何気ない写真には生命力を感じます。

次に訪れたのは、同じく茶山台団地にある「茶山台としょかん」。誰もが立ち寄ることのできるつながりの場所にと、利用の減っていた団地の集会所に読まなくなった本を持ち寄って設立された場所です。

この夏「茶山台としょかん」では大学生などがお手伝いする学習サポートの時間があり、はるくんの夏休みの宿題もここで早くに終わらせたそうです。お子さんがいる家庭にとって、とてもありがたい場所です。

さて、馴染みの「茶山台としょかん」を後にしたはるくんは、泉北ニュータウンの豊かな自然が感じられる団地内や遊歩道を、思うままに撮影をしながら足を進めます。

忙しい日々では見過ごしてしまいそうな茶山台地域の日常が、次々とフィルターに収められていきます。

これらもカメラマンはるくんの写真。前出の藤棚を下から見上げた涼しげな木漏れ日や、泉北の遊歩道や公園に現れる動物の置物。昔から地元の人々にはお馴染みです。ここの置物はイノシシ……じゃなくて、犬でした。

この日は8月上旬の猛暑日でとても暑いはずなのに、木陰に入ると涼しさも少し感じられます。自然のありがたさを身近に触れられるのも、緑豊かな泉北ニュータウンの良いところ。

はるくんが歩いて向かう先は茶山台近隣センターの一角にある地域の方々の交流の場「OAK café」(注1)。

ここ「OAK café」は、高齢者施設の中にある外部にも開放されたカフェです。カフェではテイクアウトが可能で、メニューにはお弁当やおかずが豊富に並んでいました。はるくんも、ちほさんとお昼のお弁当を選んでいました。開放的なカフェは高齢者施設に入居されている方と地域の方が同じ空間を利用できて、老若男女が生活の中で自然と交流ができる場所です。ますます活性化されるといいなと思いました。

カフェの外に出るとクマバチがひまわりの蜜を吸っている場面を発見!!
「撮れたー!!!」
好奇心のまま動き、目標を達成したら無邪気に喜ぶはるくんに、半日密着しただけですっかり心奪われた筆者とカメラマン。

普段は地元の野球チームに所属している、はるくん。彼の心の中で野球が占める割合は多く、それは服装や写真を撮るフォームにも表れていました。一見関連がなさそうですが、脇の締め方や、下半身の踏ん張りがバットをカメラに持ち替えた時、ブレずに狙った瞬間を捉える力につながっていると感じました。

ダンチ男子の夏休み密着取材はこの日ここでさようなら。
後日はるくんから素敵な写真が届きました。

そこには野球に対する熱い思いが、世界にたった一つの貯金箱に姿を変え佇んでいました。小学3年生のはるくんが、この先どんな道を進むのか、すっかりファンになった私たちも見守り続けたいと思います。
やっぱり野球好きやったんやね!

【注1】 OAK café(オークカフェ)
管理栄養士が考案した健康的なごはんや、バリスタが淹れるスペシャリティコーヒーを楽しめるカフェ。明るく洗練された内装が目を引く、地域密着型特別養護老人ホーム「グランドオーク百寿」が運営する施設。入居者だけでなく、一般にもオープンなスペースにすることで、老若男女が集う賑やかな風景が生まれている。入居者と同じ食事がリーズナブルな価格で食べられるほか、定食メニューも充実。近隣住民が運営に参加するマーケットスペースもあり、学校帰りの子どもたちが駄菓子を求めて、毎日のように集まる。
堺市南区茶山台3-22-11(グランドオーク百寿1F)
072-291-0222