団地にまつわるストーリーを、泉北エリアの情報誌をつくる『RE EDIT〈リエディット〉』編集部が、2022年6月より全10回お届けする「わたしのダンチライフ」。
第6回目は、団地住まい未経験の緒方が、一戸建てから団地に引っ越しされた美香さんご家族をご紹介します。
和泉市の一戸建てに住んでいた美香さんご家族。
ご長男が中学入学の時、今まで一緒に通学していたご次男が、一人で安心して通学できる住まいを探し、現在のお宅にたどり着きました。
車が通らない緑道が真横にあり、道路を渡らなくても良く、また、美香さんのおばあ様も近くにお住まいということで茶山台の団地に引っ越しされました。
どのお部屋も整理整頓されていて、それでいて殺風景ではなく、家具の多くが木製なので温かさを感じます。
旦那様お手製のアイアン使いのテーブルと椅子が存在感を放つダイニングキッチン。家族の人数に合わせて、テーブルの大きさを自由に設計できるのも手作りならでは。
中央は、たくさんのパーツから自由に組み合わせができる、美香さんお気に入りの「R・U・S(ラス)」のユニットシェルフ。
コーヒー関連の道具やよく使う家電製品がお洒落に配置され、一番上のカゴには常備野菜やストックの食品が入れてあります。
ダイニングキッチンのキャビネットもセンスが光る場所。
リビングのウォールシェルフの上には雑貨が飾られ、ブラインドから差し込む光との調和が素敵なコーナーです。
ご長男のお部屋。中学3年生の男子の部屋と思えないほど!教科書やプリント類がきちんとまとめられていました。
小さい頃から片付いていないと落ち着かないほど几帳面だったそうで、整理整頓はご自身でされるそうです。
洗面所に元々あった鏡台は取り外し、ラタンのウォールミラーを設置。
壁に取り付けた木製のウォールキャビネットと合わさり、優しい雰囲気に。
幼い頃から片付けが大好きだったという美香さん。
どうしても乱雑になりがちなカトラリー類や文房具、お薬にいたるまで見やすく定位置に。
必要なときにすぐに使える状態にしておくことで、物を探す時間や手間も省けます。
ベランダには突っ張り棒を使って洗濯バサミを種類別に分けて取りやすい位置に。
そんなアイデアも真似したいところです。
靴箱は、もともと下から5段だけだったので、上部に棚を取り付けて家族5人分の厳選した靴を収納しています。整然と並べられていて、とてもすっきりした印象です。
窓からは建物横に植えられた桜の木の葉が見え、差し込む優しい日に照らされながら美香さんがお話ししてくださいました。
「団地への引越しは次男の通学のしやすさを求めてのことでしたが、一軒家から団地に引越してわかったことがあります。一軒家を購入し、その返済もあって日々仕事と育児に追われ、家にいる時間が少ない生活をしていました。ところが、団地に引越してそんな生活をする必要もなくなり、家族との時間も増え、住居スペース的には狭くなりましたが、豊かな生活が送れるようになったんです」
ほかに、団地に引越してことで良かったことは、それまでゲームばかりしていた子どもたちが、団地内の豊かな自然を利用して外でのびのびと遊ぶようになったこと。
また、住居スペースが小さくなったので、掃除の時間が減ったことなどが挙げられるそうです。
美香さんは、団地内での様々なコミュニティーに出会い、ご自身の得意分野を生かして何かできないかと考えるようになりました。今後は整理収納アドバイザーとして片付けが苦手な方々に代わって整理をしたりアドバイスをして、より快適な団地暮らしを提案するといった活動をされる予定です。
整理収納アドバイザーでもある美香さんの収納術については後半へ続きます。
「団地で、より豊かな生活に」〜後編〜はこちら