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special
by nakayama

日本茶インストラクターから学ぶ、美味しい冷茶の入れ方 ~家庭で気軽にほっと一息~

暑くなり、飲む機会も増えるお茶。
コンビニやスーパー等で、ペットボトルで販売されているので、気軽に購入して飲むことができますが、たまには茶葉から自分で入れて、ほっと一息、お茶の旨みを楽しんでみませんか。
『お茶を入れる』なんて、時間も手間もかかるし、そもそも入れ方が分からない!という方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、スマリオの原山台団地に住むIさんと一緒に、日本茶インストラクターの石崎きぬよさんから、家庭で気軽に楽しめる、冷茶の入れ方を学びます。

落ち着いた雰囲気を味わえる、日本茶カフェ

今回は、スマリオ豊中団地にほど近い、阪急服部天神駅から徒歩3分の場所にある、『日本茶カフェ&ショップ 茶ら咲(sa-la-sa)』(※)にお邪魔させていただきました。
取材当日は蒸し暑いお天気。到着してすぐ、冷たいお水とほうじ茶でおもてなしいただきました。

ほうじ茶は熱湯でさっと入れられるのでおすすめなのだとか。
今回は冷たいほうじ茶をいただきましたが、立ち昇る豊かな香りに、早速ホッと一息。
こちらのお店は、以前は服部天神駅の改札すぐ前にあったそう。
そのため、下車すぐ駆け込んでこられて、お茶を飲んで落ち着いて帰られる方もたくさんおられたとか。
現在の場所は、駅から少し離れたので、隠れ家的にゆったりした時間を味わいに来られる方が多いのだそうです。
日本茶カフェは気分を落ち着ける、そんな場所なんですね。

基本的な冷茶の入れ方を体験!

落ち着いたところで、早速水出し冷茶の美味しい入れ方を教えていただきます!
用意するものは、茶葉・急須2つ・湯呑・常温の水・氷。
急須はティーポットでも良いですし、湯呑ではなく普通のグラスでも大丈夫です。

冷茶に使う茶葉は冷茶専用の茶葉でないとダメだと思いませんか?
筆者も、普通のお湯で入れるための茶葉を使うと、お茶が出ないのでは?と思っていました。
なんと、スーパーで売っているような、お湯で入れる一般的な茶葉で大丈夫なんです!

今回は、鹿児島県志布志産の深蒸し煎茶を使います。
煎茶は茶葉が細かいので、初心者でも入れやすいのだとか。
また、深蒸し煎茶は濃い目の味がお好きな方、煎茶は薄めの味がお好きな方にオススメだそうですよ。

こちらのお店では、自分でお茶を入れて楽しむので、まずはたくさんの急須のなかから、好きな急須を選ぶところからスタート。
しましまの急須に即決です。
コロンとしたフォルムと模様がかわいいですね。

茶葉を急須に入れます。
1人分の茶葉は約3g。今回の茶葉では、ティースプーンに軽く1杯が目安です。
次に、湯呑に1杯分の常温の水を入れます。
これでお茶1杯分のお水の分量がはかれます。
「最近は水道水でも、あまりカルキ臭くないので、気軽に水道水を使ってください。どうしても気になる場合は、沸かして常温にしたお水で大丈夫です」とのこと。
水だしでお茶を作る場合でも、ミネラルウォーター等を使わなくてもいいのですね。

湯呑に入れたお水を茶葉を入れた急須に注ぎ、1分待ち茶葉を開かせます。
1分で本当にお茶が出るのか、ドキドキしますね。
1分経ったら、氷をたくさん入れた別の急須に、少しずつお茶を注いでいきます。
ここでまず1つ目のポイント。お茶を一気に注いではいけません!
少し注いでは急須を平行に戻す、をくりかえし、丁寧に注ぎましょう。
緑茶の旨みや甘みがより抽出されるとともに、注いだお茶がしっかり冷えてくれますよ。

さらに、ここで2つ目のポイントです。
傾けてもお茶が出なくなったら、急須のふたをあけましょう。

注ぎ口に茶葉がたまっているので、注ぎ口と逆側をポンポンと手のひらでたたいて、茶葉を落とします。
茶葉が注ぎ口から離れたら、ふたをして、もう一度注いでみましょう。
こうすれば、最後の一滴まで注ぐことができるんです!

1分の水出しで、本当にお茶が出るのか?と半信半疑でしたが、きれいな緑のお茶が出来上がりました!
Iさんも、「お茶の香りが鼻に抜けて、とても美味しいです!」とにっこりしておられました。

「お湯で入れると香や旨みが一息で出ますが、水の場合ゆっくり出るので、よりまろやかになりますよ。お茶の渋みにある、カフェインも出にくいです。熱いお茶も冷たいお茶も、それぞれに良いところがあるので、ご自分の好みで楽しんでもらえればいいですね」と石崎さん。

同じ流れで、2煎目、3煎目といただくことができました。
「熱いお茶は2煎目、3煎茶目と味が変わりますが、冷茶は味が変わらないのが特徴です。そのため、お茶菓子は、熱いお茶の場合は2煎目で出すのがおすすめ。冷茶の場合は初めに出しても大丈夫ですよ」

急須でお茶をれる際のマメ知識

お茶を入れた後の急須は、ふたをちょっとずらしておくといいそうです。
水でふたが急須に引っ付いてしまい、むりやり外そうとして破損・・・なんてことが防げるからです。
また、お湯で入れた時は必ず開けるようにします。
これは、急須の中で茶葉が蒸されて渋くなってしまうのを防ぐためだとか。
さらに、急須にふたをする時には、空気孔と注ぎ口そろえるようにします。 
こうすると、急須の中で空気が対流しやすくなり、注ぐときには急須の中でほどよくお湯が回転して、お茶の出もよくなるそうですよ!

急須のお手入れって難しそうなイメージがありませんか?
お茶を入れた後、茶葉を捨てたら、急須の中に水を入れてふたをし、ゆらゆら回して残った茶葉を浮かせたら、ふたをはずして水を出すだけ。
洗剤を使って洗わなくてもいいのだとか。
「お茶しか入れないので、水ですすぐだけで十分です。どうしても洗剤を使いたい場合は、香りが移ってしまわないように、洗剤は香りのしないものを使うのがおすすめです。
茶渋がこびりついてきてどうしようもないときは、漂白剤を急須の中にためて一晩。
その後熱湯を注いで匂いをとってから使うようにしましょう。
注ぎ口の汚れが気になるようだったら、100円ショップで売っているような細いブラシで口を洗いましょう」
お手入れも簡単でいいなんて、ちょっと急須が欲しくなってしまいました。

もっと気軽に冷茶を楽しむには?

急須がご家庭にない方もたくさんいらっしゃるかと思います。
その場合は、ボトル等でお茶を作るのもオススメ。
ボトルに茶葉をそのまま入れて、お水を注ぎ、1時間ほど冷蔵庫で冷やせば冷茶の完成です。
茶葉が大きく開くように、ティーパックなどに入れずに使用するのがいいのだとか。
「ティーパックのお茶を使う時は、水に入れた後に、やさしくティーパックをゆらしてください。茶葉どうしがぶつかって、雑みの原因になるので、優しくゆらすのがポイントです」

ボトルに茶漉しが付いていないものであれば、グラスに注ぐ時に茶葉が入らないように、スプーンなどで軽く茶葉を押さえながら注いでもいいそうですよ。
また、急須にこだわらなくても、洋風のティーポット等で入れても良いのだとか。
「お茶の楽しみ方にルールはないので、ご家庭にあるものを活用してくださいね」と石崎さん。

いかがでしたでしょうか。
Iさんからは「子どもが学校に行ってる間などに、ちょっと贅沢にお茶の時間を楽しめそうです!」と嬉しい感想をいただけました。
専用の茶器がなくても、普通の茶葉でおいしく入れられる冷茶。
この夏、気軽にご家庭で楽しんでみては?

この記事は入居者向け広報誌「すまいる」2024年夏20号の特集としてご紹介しています。
バックナンバーも公開していますので、今公社賃貸住宅スマリオにお住まいの方も、住んでみようかな?と思っている方も是非見てみてくださいね。

≪すまいるバックナンバーページURL≫
https://www.osaka-kousha.or.jp/oph-search/information/magazine.html

(※) 日本茶カフェ&ショップ 茶ら咲(sa-la-sa)
豊中市服部南町1-5-4 サザンハイツ1F
℡050-8887-2762 https://ochasalasa.jimdofree.com/