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special
by マッキー

泉北エリアの魅力をつくり伝える「RE EDIT」編集部とは?

大阪府の南北に位置する2つのニュータウンのうち、“ 南 ” に位置するのが堺市南区にある泉北ニュータウン。
この地で「自分たちの手で、自分たちの “ まち ” の魅力を発信したい」と読者参加型雑誌『RE EDIT』を手掛けるのがRE EDIT編集部の皆さんです。
当サイトdanchi dainingのシリーズ記事「わたしのダンチ・ライフ」を担当いただいており、公社とも関わりが深い方々です。
とある晴れた日の昼下がりに編集部の皆さんの活動拠点であるspace.SUEMURAにお邪魔して、泉北エリアや団地に対するアツイ思いをお聞きしました。

みんなを巻き込んで、もっと魅力あるまちを発信したい                                      

普段から10数名で活動されているRE EDIT編集部の皆さん。それぞれが自分が得意とする分野を持ち寄って雑誌の編集に取り組んでいます。
この日、取材に参加してくださったのは代表して4名の方々。まずは自己紹介も兼ねて皆さんの役割分担についてお聞きしました。

甚田知世さんはRE EDIT発刊の「言い出しっぺ」で、RE EDIT全体の取りまとめを担っておられ、主にディレクションが役割です。地元が好きで、多くの人を巻き込んでこの泉北ニュータウンの魅力を発信することでまちを盛り上げたい!という地元愛から本プロジェクトを立ち上げられたそう。

主にディレクションを担当している甚田知世さん

 

続いてお聞きしたのは山田聡子さん。雑誌編集者の経験を活かしRE EDIT編集長として活動されています。
「まちづくりって行政が行うものというイメージが強いですが、実際に暮らしているのは自分たちなので、自ら行うことで面白いものになるんじゃないかって思うんです」と優しい笑顔で話される姿が印象的です。

編集長の山田聡子さん

 

 

普段は理学療法士として、また、ヨガのインストラクターとしても活動される岡本由比さんは元々知り合いだった甚田さん、山田さんとお住まいが近く、取材を行ったりライターとしての活動や経験は全くの初めてだったそうですが、面白そうだからチャレンジしたい!と活動に参加されました。

ライターの岡本由比さん

 

 

最後に伺ったのは和佐阿佑美さん。本職であるWEBデザイナーの経験を活かして、誌面のデザインやWEBページのデザインを担当しておられます。RE EDIT発行のチラシに興味を惹かれ、少し子育てが落ち着いたタイミングで、念願かなって編集部の一員として活動を開始されました。

デザイン担当の和佐阿佑美さん

 

 

それぞれがそれぞれの役割を果たしておられるのですが、目指すのは泉北ニュータウンという “ まち ” の魅力を発信すること。甚田さんいわく、まちをつくっているのは人で、素敵な活動をされている方がたくさんいるので、取り組まれている人たちの紹介をまとめた媒体を作りたい!と思い立ったそう。多くの人を巻き込んで、既にあるまちの魅力を集めて再編集するべく、2017年9月に雑誌を創刊するプロジェクトがスタートしました。
特別なスキルが無くても、読者モデルや校正、カメラマン、情報提供など、それぞれにできることがあるはず。こうして知り合いやイベント等でつながった地元に暮らす主婦たちが中心となって編集部を結成しました。企画・運営に始まり、取材から編集、販売に至るまで全て自分たちで行い、印刷資金はクラウドファンディングで集めて地域の人々の協力を得ながらこれまで年に1号ずつ発行を続けてきました。

みんなで集まると、それぞれが持つ知見が入るので面白いし、広がりもある。みんなの得意なことを寄せ集めて形にしよう。雑誌として作るならしっかりとしたものを作りたい、そうして出来上がったのが84ページにも及ぶ『RE EDIT』なのです。

泉北ニュータウンのまちの魅力は?         

編集に携わる皆さんだからこそ、感じているこのまちの魅力は?と質問を投げかけてみました。
すると、皆さん口を揃えて「住みやすさ」を挙げてくださいました。泉北ニュータウンの特色の一つとして緑豊かな住環境は大きな魅力です。大小さまざまな公園も多く、のびのびと子どもを育てられる抜群の環境が整っています。
また、人ものんびりしていて、時間の流れがゆっくりと感じられるそう。人が温かく、新しい人が入ってきても受け入れてもらいやすい環境も特色のひとつと教えていただきました。

雑誌を拝見すると、誌面にはさまざまな方がとても表情豊かに映っています。人同士の距離感が近く、ここにも人とのつながりの温かさが表れています。
雑誌『RE EDIT』のキャッチコピーは「まちは未完成」。
 “ まちは人が創るもの ” という精神を神髄にしている編集部の皆さん。故に人を中心に発信していくことや、人に会いに行くことをとても大事にしています。
取材対象はそれぞれの知り合いの方が多いのですが、取材を行っていくうちにどんどんと人づてに知り合いも増えていき、ネタ探しには困らないそう。編集部の皆さんの人柄と相まって “ 人の優しさ、温かさ、つながり ” が泉北ニュータウンというまち、そしてそこに住む人たちの大きな魅力となっているんですね。

「団地暮らし」のよさとは?                     

編集部の中には公社賃貸住宅スマリオにお住まいいただいている方もいらっしゃるので、住民として普段感じていただいているところも聞いてみました。
活動拠点であるspace.SUEMURAがある大蓮公園の向かいにはスマリオの茶山台団地があります。
「立地という点では最高ですよね。駅にもすごく近くて、買い物も便利で、学校や公園も近いですし、近隣になんでも揃っている環境はありがたいです」と立地条件の良さを語ってくださったのは山田さん。
「棟同士の間隔が広くて、ゆったりしているのでプライバシーが保たれつつも程よい距離感が絶妙だし、建物自体は経年していても使用してる部材や柱が今では手に入らない良い素材を使用していて安心感があります」
そう語ってくださったのはDIY住戸にお住まいの甚田さんです。
岡本さんは「空間がしっかり分かれているので部屋の使い勝手がいいし、夏は涼しく冬が暖かいので快適に過ごせています」と間取りのよさに加えて、団地ならではのなるほどの意見もいただきました。
「基本的に同じ間取りなので人のお家にお邪魔して部屋の使い方を見ると勉強になるんです」
同じ間取りの住まいだからこそ、どんな使い方をしているんだろうとお邪魔するのが楽しみになるんですね。

高度成長期に数多く供給された団地。建設からかなりの時間が経過し、さまざまな課題があるのも事実ですが、機能性や立地、人とのつながりなど、団地ならではの良さをたくさん感じ取っていただいていることを実感できました。

泉北エリア全てRE EDIT色に染めたい!   

お話を伺っていると、本当に皆さん仲良く、それぞれが泉北ニュータウンというまちの魅力を懸命に発信していこうという強い思いが伝わってきます。

最後にこれからの活動展望についてお話を伺いました。雑誌発行の他にも次なるステップとして自分たちが行っている取材を一般の方にも体験してもらえる参加型イベントRE EDITアカデミーなどを手掛けてこられました。「でも雑誌こそがRE EDITの神髄であり、マインドなんです」と甚田さんはおっしゃられます。
雑誌の発行はいったんお休みしますが、何か新しい取り組みを進めていけたら…そしていつか “ 泉北エリアの広報媒体といえばRE EDIT ” って言ってもらえるようになれたらいいですね!」とはじけるような笑顔でアツイ思いを語ってくださる姿がとても印象的でした。
住んでいるみんなが自分のまちを好きになれば、おのずとそのまちは良くなっていくはず。
RE EDITの皆さんはこれからも泉北ニュータウンというまちの魅力を発信し続けていきます。