3,280 views 22/04/13
room
by マッキー

団地のお部屋をオーダーメイドでDIY? DIY初心者が、プロと一緒にカフェのようなお部屋づくりに挑戦!【前編】

賃貸なのに、自分好みでオーダーメイドのようなお部屋ができる。そんな夢のようなプランが「つくろう家Proレクチャー」です。今回は、茶山台B団地(大阪府堺市)に入居したBさんの体験をレポートします。

これなら、自分もできるかも。

「つくろう家Proレクチャー」は、大阪府住宅供給公社の賃貸「スマリオ」で実施しているプラン。プロのレクチャーを受けながら、一定のルールのもと自由自在にDIYできるんです。プロのレクチャーだけではなく、DIYの材料や道具の貸出も無料という、充実の内容です。

今回体験するのは、友人とのルームシェアを解消すべく、家を探していたというBさん。オシャレな部屋に住みたくて、デザイナーズマンションを探しているときに「つくろう家Proレクチャー」の募集を発見。「家賃も安いし、プロが指導してくれるなら自分もできるかも!」と思って、即申し込みをしたのだそうです。

打ち合わせ時の一コマ

申し込み後は、実際に作業へ取りかかる前に「DIYのいえ」のスタッフと打ち合わせ。「DIYのいえ」とは、ご近所の茶山台団地にあるDIY工房。無料で利用でき、道具の貸出のほか、DIYの相談にものってくれます。

今回担当してくれた中島久仁さんは、中古住宅のリノベーションやリフォームを行う会社を経営しており、DIYのプロフェッショナルです。

事前の打ち合わせでは、Bさんが今回やりたいことを書いた図面をもとに、理想のお部屋を形にする方法を考えていきました。Bさんの理想は、カウンターがあるカフェのようなリビング。

イメージ

「リビングは家の中で一番過ごす場所なので、ポップで明るくオシャレにしたいんです」と、Bさん。イメージしているのは、一度訪れてすっかり気に入ったという神戸のカフェ。Instagramの写真も参考にしながら、構想を形にしていきました。

作業の進め方は?

プランが決まったら、いよいよDIY開始です。作業期間は2カ月で、プロのレクチャーは全部で5回。打ち合わせで決めた日程に行い、レクチャーがない日は自分で作業を進めていきます。

作業期間はフリーレントとなり、家賃は発生しません。入居の契約が済めば部屋の鍵がもらえ、自由に出入りして作業することができます。

初日の作業は、材料の搬入とリビングの床の養生、そして部屋の壁塗りです。弟と友人が手伝いに来てくれ、材料の搬入と壁塗りに分けて作業をしたそうです。今回の取材日は2回目のレクチャーの日。Bさんの友人2名が手伝いに来ていました。

前職は、お笑い劇場の舞台進行だったというBさん。ライブの合間に裏方を手伝うこともあったため、DIYや工具になじみがあるのだそうです。この日来てくれたのは、前職で同僚だったという友人のAさんとCさん。Aさんは職場で舞台の大道具を担当しているという、強力な助っ人です。

できるだけ簡単な方法を考える。

ふすまは外して色を塗り、壁紙を貼ってドアのようなイメージに仕上げます。ふすまに貼る壁紙はあらかじめカタログを見て発注していたもの。「現物の方がかわいい!」と、Bさんもうれしそうです。

まずは、ふすま1対、2枚分の壁紙をカット。Bさんのように柄付きの壁紙の場合は、柄の合わせに注意。位置を合わせて上下逆にならないように、裏に印を付けておきます。

もうひとりの友人Cさんは、Bさんと一緒にふすまを貼っていました。「ふすまに合わせて壁紙をカットするのが大変です。貼るのはそんなに手間ではなかったですね」と、Cさん。次々と部屋が出来上がっていくのが、とても楽しいと話してくれました。

ふすまは重なるため、上下の柄にさえ気をつければ、横はあまり気にしなくてよいのだとか。今回はふすまの縁を外さないやり方で、初心者でも比較的簡単にできるのもポイント。「できるだけ簡単な方法でできるように考えています」と、スタッフの中島さん。ひとつ作って覚えてしまえば、プロがいない時でもしっかり作業ができます。

BさんとCさんがふすまを塗っている間に、Aさんがひとり黙々と大きなカウンターを作っています。「プロから見ても丁寧な仕事で、教えることがないですね」と、スタッフの中島さん。大がかりなDIYをひとりで進めるのは大変。こういう時こそ、助っ人の存在が大きいですね。

プロがいるから、形にできる。

プロのレクチャーが無料で付いてくる「つくろう家Proレクチャー」では、打ち合わせを基にキチンと見積もりを出して予算を申請するため、予算内なら借主の負担なくDIYが行えます。

そして、理想のお部屋を実現するのに一番大切なのは、やはり打ち合わせ。「できることのバランスを考えて、2カ月という期日に間に合わせることを優先して作業しています」と、中島さん。今回はDIYのボリュームが多めですが、友人が手伝いに来てくれるため、なんとか作業が進んでいるそうです。

「こんなの自分だけでは絶対無理でした。まず、何からやっていいかわかりませんから」と、Bさん。プロがしっかりと理想の部屋作りのお手伝いをしてくれるので、DIY初心者でも安心ですね。

茶山台B団地は全てのお部屋で届け出をすればDIYがOK。引っ越した後も、継続してDIYを行うことが可能なため、ある程度余裕を持って作業ができます。さらに、近所の茶山台団地には、DIYライフをサポートしてくれる「DIYのいえ」もあります。こちらでは、道具の貸出はもちろん、無料でDIYの相談にものってくれます。

「私が言ったことが、全部形になっていっているのが楽しくて、さすがプロだと思います」と、Bさん。床の張り替えでだいぶ雰囲気が変わると聞いて、作業が楽しみだと笑っていました。

さて、Bさんの理想のお部屋作りはどうなるのでしょうか。後編へと続きます。

 

つくろう家proURL:https://www.osaka-kousha.or.jp/oph-search/topics/tsukurouya-smalio/tour/kiredanchi-event3/

後編URL:https://danchi-dining.com/diy-prolecture_2/