3,874 views 22/04/20
room
by tsujimoto

団地のお部屋をオーダーメイドでDIY? DIY初心者が、プロと一緒にカフェのようなお部屋づくりに挑戦!【後編】

前編では、茶山台B団地(大阪府堺市)に入居したBさんの「つくろう家Proレクチャー」体験をレポートしました。今回はいよいよ完結編。Bさんの理想の家は、どのように完成したのでしょうか。
(前半の記事はこちら https://danchi-dining.com/diy-prolecture_1/)

5回のレクチャーを終えて

取材日は、全5回のレクチャーの最終日。まずはBさんにレクチャーを受けた感想を聞いてみました。

本格的なDIYは初めてで、すべてがむずかしかったというBさん。「一番助かったのが、スケジュールを組んでもらったことでした」と、話してくれました。まずは、DIYをはじめるにあたって、どういう順番で取りかかれば良いかがわからなかったと言います。

 

レクチャーを終えて、自信がついた点をうかがうと「塗装が上達しましたね」とBさん。壁などの広い面積は、多少大胆に塗った方がうまくいくと教えてくれました。「何人かで壁の塗装を行ったのですが、個々に塗り方のクセがあるので、統一感を出すためにも一人でやった方が良いですね」(Bさん)

ほかにも、壁を塗る際には養生が大切なことを学びました。養生とは、塗りたくない部分を汚さないように、マスキングテープなどで隠すこと。養生の出来具合が仕上がりを左右するといっても過言ではありません。今では、ひとりでも養生はお手のものです。

お気に入りの場所は

お気に入りの場所を聞くと「やっぱりリビングです。壁も思い通りの黄色になってうれしいです!」とBさん。壁の色は、今回指導してくれた中島さんに相談しながら、お手本にしたカフェの写真を見て決めました。

大きな窓から光が差し、明るい雰囲気に仕上がったリビング。和室にクッションフロアを敷き、壁を黄色くペイントすることで、お友達とのティータイムを楽しむのにもピッタリな、オシャレ空間に生まれ変わりました。

「あとは、リビングにあるカウンターですね。こちらも中島さんにInstagramの写真を見せて、こういう物を作りたいと相談しました」。このカウンターは材料をカットするところから全てが手作り。舞台の大道具を担当しているというお友達の手伝いもあり、真っ白な天板のタイルと横の飾り枠がステキな理想のカウンターが完成しました。

リビングには、さらに手を加えました。「押し入れをつぶして通路を作り、エアコンの風が寝室まで通るようにしたんです」とBさん。なんとDIYで間取りを変えてしまったのです。

この通路はプロの知識とアドバイスがあってこそ、実現できたものなのですね。

工夫次第でいろいろできる

 今回のDIYの面白かった点について聞くと「ふすまにクロスを貼ることができるのを、知ったことですね」とBさん。完成したら想像よりかわいくて、お気に入りになったのだとか。「端を切るのがむずかしかったんですが、全体的にとても良くできて満足しています」と、笑顔で話してくれました。

余ったふすまを利用して、玄関の仕切りも作りました。「玄関から中が直接見えるのがイヤで、中島さんに相談したら『こういうのなら、できるよ』と教えてもらったんです」とBさん。ふすま紙をはがし、枠だけになったものにクリアな波板を張りました。片側を木製の枠にし、開閉できるように上部を加工する事で、光を通しながらも部屋の中が見えないようにしっかりとガードしています。

このように工夫次第でいろいろなものを作り出すことができるのも、DIYの醍醐味です。「あとは電動ドライバーなど、道具の使い方を覚えられたことも大きかったです」とBさん。プロ仕様の道具の基本的な使い方がわかれば、自分でDIYをするときも役に立ちそうですね。

これからのお部屋作り

プロの指導とお友達の手伝いによって、無事に完成したBさんのお部屋。理想のお部屋作りに向けて、このあともやってみたいことはあるのでしょうか。「トイレに棚を付けたり、洗濯機の上にタオルを置くスペースを作ったり。細かい所を少しずつやっていきたいですね」とBさん。今回プロの指導を受けたことによって、自信がついたと言います。

近くにはDIYをサポートしてくれる「DIYのいえ」もあるので、色々と相談しながらチャレンジしていきたいと笑顔で話してくれました。

最後に、指導してくれた中島久仁さんにもお話をうかがいました。

「初めてにしては、すごくスムーズに進んだと思いますよ」と中島さん。Bさんのお友達がたくさん手伝いに来てくれて、和気あいあいと楽しく作業ができたと言います。

「今回はカウンターテーブルを自作したり、押し入れをつぶして通路を作ったりと作業量が多かったんですが、技術を持ったお友達がいたり、人手が多かったこともあり、ちゃんと完成しましたね」と、中島さん。DIYのレクチャーでは経験がなくてもできるように、なるべく簡単な作業で進めることを意識しているのだそうです。

やりたいことが多かったBさんですが、このようにプロがしっかりとプランを立ててレクチャーしてくれたおかげで、なんとか完成できました。完成したお部屋を見て、満足そうにほほ笑むBさん。キッチンの棚を指さして「自信作は、リメイクシートを貼ったこの棚です」と、教えてくれました。

リメイクシート貼りは、シール状のシートを空気が入らないように、少しずつ貼っていくという根気のいる作業です。「今回のことで、自分は黙々と細かい作業をするのに向いていると気づきました」と話すBさん。プロのレクチャー付きDIYは、新たな自分を発見するきっかけにもなったようですね。

 

つくろう家proURL:https://www.osaka-kousha.or.jp/oph-search/topics/tsukurouya-smalio/tour/kiredanchi-event3/

前半URL:https://danchi-dining.com/diy-prolecture_1/