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by たかみー

団地の結露によるカビのお悩みを解決 お掃除のプロに聞く!壁・キッチンの黒カビ撃退法

団地にお住まいの方の冬場の悩みといえば、室内に発生する結露とカビ。
窓ガラスはもちろん壁一面にビッシリと水滴がつき、室内はいつしかカビだらけ。
「何度掃除しても、次から次へとカビが生えてくる。一体どうしたらいいの?」と、途方に暮れる方も多いのではないでしょうか。
茶山台団地にお住まいのA様もその一人。冬場になると朝から結露を拭き、しつこいカビと戦いながら、日々対策方法を模索し続けています。

そこで今回、お掃除のプロ・株式会社ダスキンさんに相談。A様ご協力のもと、実際にお部屋のカビを掃除していただきながら、結露対策やカビ掃除のポイントなどさまざまなアドバイスをお伺いしました。

まずは知っておきたい、カビを発生させる3大要素

今回、お話を伺ったのは、株式会社ダスキン サービスマスターマネジャーであり、国家資格「ハウスクリーニング技能士」の取得者である鈴木 茂さんです。
お掃除方法の前に、なぜカビが発生するのかを教えていただきました。

湿度・温度・栄養、3つの条件が揃うとカビが発生!

カビといえば、水回りや雨の多い梅雨のシーズンなど、湿気が多くジメジメした場所や空間に発生するというイメージでしたが、実は、乾燥しがちな冬場こそ要注意。暖房によって外気温と室温の差が大きくなり室内に結露が発生したり、加湿器の使用で湿度が上昇。それらがカビの増殖を引き起こしてしまうのです。
カビが発生する要因は湿度だけではありません。温度、栄養の3つの要素が揃うことでカビは繁殖します。

①湿度(水分)
風呂場やキッチンなどの水回りにカビが繁殖しやすいように、高湿度を好むカビが多く、湿度60%以上になると生えやすくなります。
②温度
20℃~30℃の温度を好むカビが多く、暖房で空気を暖める冬場はこの条件にピッタリ。
③栄養
カビにとっての栄養とは、ホコリや有機物などの「汚れ」。掃除が行き届かない場所に、カビは繁殖しやすくなります。

結露が発生しやすい団地は、カビの温床に!?

集合住宅は一軒家に比べて気密性が高く、部屋の湿度が高くなりがち。さらに、築年数の古い団地は断熱材が入っておらず、窓にはまっているのは外気の影響を受けやすい単板ガラス。冬場、暖房を使ってお部屋を温かくすると外の気温とに大きな差が生まれ、外気に触れている壁や窓ガラスに結露が発生してしまいます。
A様のお悩みも、まさにそこ。毎年寒くなってくると外に面している窓ガラスと壁に、水滴が流れ落ちるほどの大量の結露が発生。それを引き金に壁一面にびっしりとカビが生え、毎日頭を悩ませているそう。
冬場のカビは団地住まいの方にとって、まさに“天敵”と言えそうです。

実はそれNGかも?意外と多い間違ったお掃除

毎朝の換気や、窓と壁の拭き掃除、カビ取り剤を使っての大掃除など、いろいろと工夫しながらしつこいカビと戦っているA様。より効果的な薬剤をインターネットで探したり、壁紙を貼って予防できるかを試してみたり、試行錯誤の連続です。
各ご家庭でも自分なりのお掃除方法があると思いますが、なかにはプロから見て「逆効果」というものも……。効果的な掃除方法を教わる前に、まずはNGを抑えておきましょう。

「換気」は窓やドアを開けるだけでは不十分

たとえばお風呂場の換気で、窓やドアを開けるという人も多いはず。しかし、それでは浴室の中の湿気が部屋に流れ込み、カビ発生の要因に。換気のポイントは空気の「排出」。サーキュレーターや扇風機を使って、窓の外に空気を送り出すようにすることが大切です。

「とにかく強くこする」は逆効果

にっくきカビを落としたいあまり、タワシや固めのブラシなどで強くこすっていませんか?強くこすると壁にキズが付き、キズが付いたところに汚れが溜まりやすくなり、それがまたカビ発生の原因になることがあります。

カビ取り剤の取り扱いは要注意

カビ取り剤の主な成分は次亜塩素酸で、刺激臭も強く、マスクなしで作業する喉の痛みや頭痛を引き起こしてしまいます。また、酸性の洗剤が混じると有毒な塩素ガスが発生してしまうので、取り扱いには十分な注意が必要です。紙製の壁紙や漆喰壁、砂壁など水拭きができない空間では、絶対に使用するのを避けましょう。

水とアルコールでほぼOK!正しい作業で安全に撃退

掃除はしているものの、一冬で出来てしまったという子ども部屋の壁の黒カビ。
では、掃除のプロはどんな方法でカビ掃除をするのか、A様宅の部屋でご家庭でも手に入る道具を使って実践していただきました。
水が使えない紙製クロスや土壁などと異なり、団地の壁はほとんどがペンキ塗装。表面が滑らかで水拭きできるから、比較的お掃除は簡単だそうです。

手順①/さっと水拭きし、表面のカビをぬぐい取る
バケツに水を汲み、拭き取り用の布を用意します。この時は使い捨て出来るぞうきんや不織布、クロスなどがオススメ。水で濡らして固く絞り、表面のカビをぬぐうようにサッと拭いていきます。
この時、布が汚れたまま使い続けるとカビを広げてしまうので、こまめに面を替えること。
さほど力を入れなくても、水拭きの段階でかなりのカビが取り払われます。

手順②/マイクロファイバークロスで奥のカビをキャッチ
あらかたキレイになったら、次は壁の凹凸に入り込んでいるカビを取り除きます。用意するのは、極細繊維のマイクロファイバークロス。(右:マイクロファイバークロス/左:ぞうきん 繊維の細かさが違います)100均ショップで販売しているようなものでOK!水に濡らして固く絞り、掻き出すようしっかり壁を拭きます。極細繊維が汚れやカビを掻き出し、驚くほど壁が白くなっていきます。

手順③/エタノールなどの消毒用アルコールで除菌
ドラッグストアで気軽に買えるエタノールとスポンジを用意。エタノールをスポンジに含ませてから、全体的に、目に見えないカビ菌を除菌しましょう。直接壁に吹き付けると液だれが生じてムラになり、取れなくなってしまうから要注意。全体にスプレーする時は下から順番に。更に、抗菌剤を塗布することで、カビを生えにくくする予防ができます。

手順④/最終手段としてカビ取り剤、最後は必ず水拭きを!
ほとんど白くなったけど、よく見るとポツポツ黒い点が……それは、奥に入り込んで取れないカビかも知れません。放っておくとそこからまたカビが広がってしまうので、カビ取り剤と使いふるしの歯ブラシなどを使って、ピンポイントで撃退しましょう。少量でも使う際には、必ず窓を開けてマスクと、手袋、ゴーグルや眼鏡を。最後に水拭きも忘れずに。

「今までは大量のカビ取り剤を直接吹き付けて、力一杯こすっていたのに……。軽く水拭きだけでこんなにも落ちるなんて!」とA様も感動。小さいお子様がいるご家庭だから、何より安全にお掃除できる点が嬉しいですね。

キッチンの汚れには、2種類の洗剤で

A様を悩ませるもうひとつの場所が、キッチンの水栓部分。柔らかなパッキン素材だからカビが生えやすく、おまけに油汚れも混じってなかなか落ちてくれません。
こちらでも、鈴木さんからプロのアドバイスをいただきました。
まず弱アルカリ性の洗剤で表面の油汚れを落とします。その際、より安全な重曹を使うのもgood!

その後、しっかりと水で流した後にカビ取り剤を塗布。乾燥してしまうと効き目がなくなるので、キッチンペーパーなどで湿布し5~10分ほど時間をおきましょう。ここでも強くこするのは厳禁です。なかなか落ちない頑固な汚れの場合は、タワシなどでこすったりせず、カビ取り剤の湿布を2~3回繰り返しましょう。

大切なのは換気とこまめなお掃除、仕上げの除菌アルコール

「カビを発生させる3大要素のうち、一つでもなくせばカビは生えにくくなります」と鈴木さん。
すぐにできる対策として、風の通り道をつくって湿気をコントロールする「換気」と、カビの栄養源を経つ「こまめなお掃除」だと話してくれました。

団地では、扇風機やサーキュレーターなどの機械を使って効果的に行いましょう。除菌作用のある空気清浄機を置くのもひとつの方法。レンタルサービスを実施している業者もあるようなので、一度試してみるのも良いでしょう。

また、カビの栄養となる汚れを溜めないようにするためには、キッチンや浴室を使ったついでに汚れがたまりやすい場所をスポンジでサッと擦ると汚れの付き具合が変わってきます。お部屋で気になる汚れといえばホコリ。小さなホコリは、人や空気の動きがない状態で8~9時間をかけてゆっくり床に落ちてきます。効率よく除去するには、朝一番や帰宅直後のお掃除がいいですね。モップなどでそっと取り除いてから掃除機をかけるようにしましょう。ラグや絨毯にはコロコロがオススメ。

そして、仕上げにはアルコール除菌で清潔に!お掃除の新しい習慣にして、スッキリと心地よい住空間をつくりましょう。

 

 


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