フルタイムで働きながら、家事・育児を担う女性は増えています。男性の育休取得率は上昇傾向にあるものの、長時間労働や単身赴任などにより妻が仕事、育児、家事を一人で担う「ワンオペ育児」の家庭も多く、「内閣府男女共同参画局『平成28年社会生活基本調査』の結果から~男性の育児・家事関連時間~」によると、6歳未満の子どもを持つ共働き世帯の夫でも約8割が家事を全く行っていないそうです。
忙しい毎日を送る母親たちは、掃除や洗濯、料理そして膨大な数の名もなき家事を日々どのようにこなしているのでしょうか。
今回は、子育てをしながら大阪府住宅供給公社で正社員として働く女性スタッフ5名に、家事や育児がしやすい部屋づくりのために実践していることを聞いてみました。
目次
日々の家事がはかどる部屋づくり
はじめに部屋別にどのような工夫をしているのか聞いてみました。
効率よく作業できる動線を確保し、部屋に置く物・使用する物を減らすことにより掃除や管理の手間を減らすなど、家事の効率化に取り組んでいるようです。
●キッチン
おかずはワンプレートの食器に盛り付ける。(小学生、中学生の母)
オーブントースターと炊飯器を使わないことにした。トーストやピザは魚焼きグリルで、炊飯はお鍋でできる。この2つがないだけでキッチンがすっきりし、キッチンが広く使えるうえ掃除も楽。(小学生の母)
●リビングダイニング
リビングに子どもコーナーを設置し、学校や習い事の道具などを1カ所にまとめて収納。出かける準備が楽になり、忘れ物防止にもなる。(小学生の母)
使ったものを元の場所に戻せるよう、リビングには一時置き場になるようなテーブルを置かない。(小学生、中学生の母)
掃除をしやすくするため、ラグを処分。ごみに気づきやすく、すぐに掃除ができる。(小学生の母)
●ランドリー、浴室
浴室の棚にはできるだけ物を置かず、シャンプー類はひっかけ収納にし、掃除をしやすくしている。(中学生、大学生の母)
子育ての負担も軽くなる部屋の使い方
子どもが学習習慣や生活習慣を身につけられるよう収納や部屋の使い方を工夫していることがうかがえます。また、手狭と感じる広さでも家族の距離が近づき、コミュニケーションが図りやすくなると感じているようです。
3LDKで5人家族だと手狭ではあるが、その分、家族がリビングに集まってくる。子どももダイニングで勉強しているため、上の子が下の子の勉強を自然と教えてくれる。(小学生、中学生の母)
マンションのワンフロア空間だと、キッチンやLDから子ども部屋を見渡せて、自室で過ごす時間が多くなった思春期の子どもの様子を知ることができる。(中学生の母)
時短家事に欠かせないおすすめ家電は?
最後に、おすすめ家電を聞いてみました。共働き世帯に必須の「新三種の神器」と呼ばれる「食器洗い乾燥機(食洗機)、洗濯乾燥機、お掃除ロボット」に加え、時短料理に便利な電気調理鍋も公社スタッフには人気のようです。
洗濯は、洗濯乾燥機で乾燥まで一気に完了する。ベランダまで洗濯物を運ぶ必要がなく時短になる。(小学生の母)
サーキュレーターは部屋干しに大活躍。3~4時間洗濯物にあてておけば、梅雨の時期でもからっと乾く。(中学生、大学生の母)
コードレス掃除機は、すぐにかけられて便利。(小学生、中学生の母)
電気圧力鍋は火を使わないので、朝、加圧して出社。帰宅前に子どもに保温スイッチをいれてもらえば、帰宅後すぐに食事ができる。(小学生、中学生の母)
自動調理鍋は材料と調味料を入れれば、あとはほったらかし。予約可能なメニューなら帰宅後に出来たてが食べられる。料理が下手でもテクニック不要でおいしく仕上がる。(中学生、大学生の母)
子育て中の女性が暮らしやすい住まい~団地暮らしのメリット
大阪府住宅供給公社が経営する公社賃貸住宅スマリオの団地は40㎡~50㎡の広さの部屋が多く、間取りも2DK~3DKが主流です。家族で暮らすには手狭に感じるかもしれませんが、
・すべてのスペースに目が行き届き、物の管理がしやすいので、家事にかかる時間を短縮できる
・小さな子どものいる家では家事をしながらでも子どもを見守りやすい
・家族同士のコミュニケーションがとりやすい
といったメリットもあります。
子育てに忙しい時期は、あえて住まいを小さくシンプルにすることで、暮らしがより快適になるのではないでしょうか。
スマリオの女性に優しい団地リノベーション L+DRについてはこちら
大阪府住宅供給公社が提供する賃貸住宅『 SMALIO(スマリオ)』は、大阪府内に約2万戸。
一人一人のライフスタイルに応じて、どんな人にも自分らしい、
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