公社賃貸住宅スマリオにお住まいの方のDIYの実例をご紹介。今回は、香里三井C団地にお住まいのKさんに「ニコイチ」でのDIYについて、お伺いしました。
「ニコイチ」とは、左右2戸の部屋をくっつけて、1戸にリノベーションしたお部屋。ゆとりのある間取りで、子育て世代や二世帯住宅としても人気の物件です。
目次
理想の住まいを求めて
![](https://danchi-dining.com/wp/wp-content/uploads/2022/04/33dd5f6705970eaf55e160306ca0cdba-300x169.jpg)
Kさんは日本画家、奥様は美術家のご夫婦2人暮らし。こちらの団地に越してきて、約1年半になります。今回はお二人に、ニコイチの団地を選んだ理由や、DIYの進め方などをお聞きしました。
まずは、こちらの団地を選んだ理由を教えてください。
ネットのおもしろ物件サイトを見るのが好きで。そこでニコイチの存在を知りました。結婚を機に、大阪に引っ越すことになったため、それなら、ニコイチの物件に住んでみたいと思ったんです。
ニコイチは物件の数自体が少ないので、空きがあってよかったです。
最初に探したときは埋まっていたのですが、たまたまここが空いたんです。これを逃したら、また埋まってしまうと思って、早めに契約を決めました。
そうだったのですね。DIYに目覚めたのは、入居されてからでしょうか?
僕がもともとDIY好きで。DIYができる物件ということで、ここに決めました。
香里三井C団地の近くには、大きなホームセンターがあり、DIYの材料がそろえやすい場所です。それでは、Kさん夫婦の理想の家づくりを見せていただきましょう。
作業がしやすい広々スペース
![](https://danchi-dining.com/wp/wp-content/uploads/2022/04/62055b9293668f7bbc7f21861f19dba0-1024x683.jpg)
京都の美術系大学で出会ったというKさんご夫婦。玄関を入ると、Kさんが描いた大きな日本画が出迎えてくれます。
![](https://danchi-dining.com/wp/wp-content/uploads/2022/04/6a9a14091bb1c24403d894e80e106d4d-1024x682.jpg)
入り口のあるお部屋には、キッチンやリビングのほかに大きな作業テーブルがあり、奥様の作業場も兼ねています。この作業テーブル、じつは奥様作。足の部分を自ら溶接し、天板にニスを塗って仕上げたという本格派です。
![](https://danchi-dining.com/wp/wp-content/uploads/2022/04/370f3001613360c808cca4211ab0eb50-1024x682.jpg)
「これがあると、思いついたときにすぐに作業に取りかかれるんです」と、奥様。テーブルや本棚は事前に作って、ある程度組み立てた状態で運んできたのだそうです。
![](https://danchi-dining.com/wp/wp-content/uploads/2022/04/77006ec77fb4347ca74e6ebe70956a99-1024x682.jpg)
こだわりのアトリエ
ニコイチとなった2部屋をつなぐ通路には、お風呂やトイレ、洗濯スペースが。奥の部屋には、寝室とクローゼット、そしてKさんのアトリエがあります。
![](https://danchi-dining.com/wp/wp-content/uploads/2022/04/b4ef873168ef9e35717bb737c7926d52-1024x682.jpg)
今回のDIYの一番の特徴は、なんと壁を増やしたこと。もともと1つだった部屋を仕切って、アトリエと絵の具棚、倉庫兼ウォークインクローゼットを作ってしまったのだそうです。
![](https://danchi-dining.com/wp/wp-content/uploads/2022/04/5ad9777018f108cb1b56ae2252b001ec-1024x683.jpg)
どうやって、DIYで壁を作ったのでしょうか。「基本は作品パネルを作る工程と同じ。木材で枠組をつくり、板を接合して作りました」と、Kさん。作品制作の際の技が、DIYにも生きているのだそうです。
![](https://danchi-dining.com/wp/wp-content/uploads/2022/04/84a96582b99b6798d485441544954401-1024x682.jpg)
壁を作った理由を伺うと「制作に集中するためです。壁で空間を仕切って、落ち着いてこもりたいと思いました」と、Kさん。引っ越しを機に、理想のアトリエを作りたいと考えたのだそうです。
![](https://danchi-dining.com/wp/wp-content/uploads/2022/04/d965e96646baeb7bfc0e28db7c299935-1024x683.jpg)
壁の後ろ側には、絵の具棚が。ビン入りの絵の具は、並べると色がよく映えて、使いたい色をすぐに手に取ることができます。
![](https://danchi-dining.com/wp/wp-content/uploads/2022/04/f8e80e12dc7f8fb96e545ad6483dc220-1024x683.jpg)
アトリエの近くにもう一つ壁を足して、倉庫とウォークインクローゼットも作りました。倉庫には、大きなキャンバスや絵の材料をスッキリと収納。寝室側にあるウォークインクローゼットも、お二人の洋服が入るたっぷりの収納力です。
![](https://danchi-dining.com/wp/wp-content/uploads/2022/04/02bc1fc55a06a63f0cbc656294db031f-1024x683.jpg)
アトリエの壁には小さな窓があります。「近くの壁にデザインを合わせて、窓を作りました」と、Kさん。あまり意識せずに付けた小窓でしたが、奥様はとても助かっているのだとか。
この小窓からは、Kさんの邪魔をせずに、そっとアトリエの様子をのぞくことができるのです。「ごはんできたよ〜とか言って、ここから呼ぶこともありますよ」と、奥様。
![](https://danchi-dining.com/wp/wp-content/uploads/2022/04/6ca258a71f40c8ca4639173a2997f1a7-1024x683.jpg)
「壁のポイントはこの白さです。木材の木目が浮かないように、2〜3回白を重ね塗りしています」と、Kさん。作品をかけて楽しむために、壁の白さにもこだわったのだとか。
床に作業用のビニールシートを敷き、板に白を塗って、乾かしての繰り返し。壁作りでは、色塗りに一番手間がかかったのだそうです。
Kさん流、DIYの進め方
![](https://danchi-dining.com/wp/wp-content/uploads/2022/04/2debc0c1eb31d91db309e4d67158cd4a-1024x683.jpg)
DIYでアトリエを作ってしまったKさん。「入居前の内見でメモをとり、それをもとに見取り図を作りました」と、計画的にDIYを進められたそうです。
この見取り図をもとに、荷物を運んですぐにDIYを開始。土日を中心に作業を進めました。「毎週土日の朝イチに行くので、ホームセンターの店員さんに、職人だと思われていたようです」と、笑顔で話すKさん。
お父様がDIY好きで、その姿をみて育ったというKさん。「内見でここを見て、もっと住みたくなりました」と、丸ノコギリやインパクトドライバーなど、プロ仕様の工具も、そろえてしまったのだそうです。
そんなKさんに、DIYで苦労した部分をうかがうと「妻との、お互いの理想の家像のすりあわせですね」と、話してくれました。
![](https://danchi-dining.com/wp/wp-content/uploads/2022/04/1bf3a29c0a28c80c7658a1e0c955d50d-1024x683.jpg)
シンプルな暮らしを好み、お部屋の機能面を重視する奥様。そんな奥様を横目に、どんどん作業を進めていくKさん。「この倉庫なんかも、1日で作ったんですよ。仕事から帰った妻をびっくりさせようと思って」と、Kさん。
![](https://danchi-dining.com/wp/wp-content/uploads/2022/04/ca558066e0ce2b8aa87d43054ffeacee-1024x683.jpg)
横で話を聞いていた奥様が「せっかく作った玄関の棚を、使いやすいように、小さく作り直してもらったこともあります」と、教えてくださいました。
DIYで理想の家に
![](https://danchi-dining.com/wp/wp-content/uploads/2022/04/5c8f70a9c02df80bead07ee445b9ea0f-1024x683.jpg)
お二人に、ニコイチの良い点を聞いてみました。「ここはDIYがOKなので、何を作っても許容してくれる安心感があります。普通の賃貸では、こうはいかないですよね」と、奥様。
「広いので、作業スペースができて、DIYも作品も制作にすぐに取りかかれるところがいいですね」と、Kさんも満足そうです。
![](https://danchi-dining.com/wp/wp-content/uploads/2022/04/fa3225195daaf52f74134348a4c4481b-1024x683.jpg)
現在も、部屋や家具に少しずつ手直しを加えながら暮らしているのだとか。「現状には、ほぼ満足しています。ただ、いまは玄関が狭いのが気になっていて。床部分もフラットなので、高さをつけるなどして工夫したいですね」と、Kさん。
思いついたらすぐDIY。アトリエと作業場も兼ね、いまも進化を続けるステキなお部屋。こんなお部屋を拝見したら、DIYにチャレンジしてみたくなってしまいますね。