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special
by たかみー

団地に出張保健室!「まちかど保健室」in 泉北ニュータウン

多くの方々にご参加いただいている「まちかど保健室」

「まちかど保健室」は団地の集会所などを活用し、地域にお住まいの方を対象として行う健康増進イベントです。「泉北を健康長寿のまちにする」ことを目指し、大阪府戦略事業室の仲介のもと、地元で活動する社会医療法人生長会(大阪府和泉市)、帝塚山学院大学(堺市南区)と公社が連携し、大阪府が推進する「スマートエイジング・シティ」構想の一環として2016年度から泉北ニュータウン(堺市南区)の茶山台団地や晴美台B団地で定期的に実施しています。

▲集会所にたくさんのお席をご用意。毎回30名ほどご参加いただいています。

※スマートエイジング・シティとは、地域の住民が安心して快適に住み続ける環境を整備することにより、「健康寿命の延伸」、「生涯にわたるQOLの向上」及び「最期まで住み続けられることができる環境」を実現するまちづくりのことです。

専門家による「健康講話」に高齢者の皆さんも熱心に耳を傾ける

「まちかど保健室」のプログラムは主に「健康講話」と「簡易健康診断」です。

ある日の「まちかど保健室」では以下の「健康講話」を実施しました。
①「自分らしく生きるために」社会医療法人生長会ベルピアノ病院院長 戸田爲久先生
②「春の健康弁当を作ろう!」帝塚山学院大学人間科学部 小林知未講師

(写真左)戸田爲久先生、(写真右)小林知未講師

前半のベルピアノ病院・戸田院長の講話は「自分らしく生きるために」がテーマ。最近のニュースの話題などにも触れながら、自分らしい最期の迎え方、リビングウィルの課題などを分かりやすく笑顔で解説いたただきました。

また「もしバナゲーム」という36枚のカードを使ってのコミュニケーション法や、「アドバンス・ケア・プランニング」という冊子もご紹介いただきました。最期まで自分らしく生きるためのヒントについて、参加された皆さんは熱心に聞かれていました。

▲「もしバナゲーム」はもしものための話し合いを、ゲーム型式で周りのひとたちと一緒にできるカードです。

後半の帝塚山学院大学・小林知未先生の講話は食と健康について。小林先生がこの日の朝つくったというお弁当を見本にしながら「春の健康弁当」の作り方について、具体的にご紹介いただきました。主食3、主菜1、副菜2という「3・1・2弁当箱法」については、お弁当箱のサイズの選び方やお料理のつめ方について、わかりやすく笑顔で解説いただきました。また春の行楽シーズンのお弁当にオススメの「ちらし寿司」と、一期一会の意味を込めた「イチゴ」のミニ弁当が皆さんへのお土産に配られました。

▲お弁当のおかずはこの日の朝購入したコンビニのお総菜を使ったもの。彩り豊かで美味しそうなお弁当に、参加者のみなさんも感心されていました。

 

順番待ちも発生!人気の「簡易健康測定」

2つ目のプログラムである「簡易健康測定」では、血圧測定や血管年齢、骨密度チェックなどの健康チェックと看護師・介護支援専門員(ケアマネージャー)による健康相談会を実施。
サポートをしてくれた看護師さんは「こうしたイベントは、健康維持に感心を持ち積極的に気を配っている方たちのお考えや悩みをお聞きできる貴重な機会です。病院にいらっしゃる患者さんや入院治療を受けている高齢者とは違う想いを感じることができるので、スタッフも積極的に参加しています」とおっしゃっていました。

▲簡易健康測定では順番待ちも発生するほど人気です。

今後も「まちかど保健室」の取組みは、場所や対象となる世代を拡げていくことを予定しています。ご期待ください!


■団地情報
茶山台団地(大阪府堺市南区茶山台2丁1番他)

「ニコイチ」や「リノベ45」といったリノベーション事業に加え、健康をテーマに扱う「まちかど保健室」、新鮮野菜の移動販売「ちゃやマルシェ」、「丘の上の総菜屋さん『やまわけキッチン』」、DIY工房「DIYのいえ」、そして「茶山台としょかん」などのコミュニティ事業に至るまで力を入れて取り組んでいる公社のリーディングプロジェクト団地。