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special
by takahashi

年々パワーアップ!住民が主体のコミュニティイベント 『茶山台 16 棟マルシェ』に密着

堺市の泉北ニュータウンの中に1970年に建設され、泉北高速鉄道線「泉ヶ丘」駅より徒歩約13分の立地であるスマリオ茶山台団地(堺市南区)では、住民の高齢化や空家の増加に伴う地域コミュニティの衰退といった課題解決を図るため、パートナー事業者と協働し団地再生に取り組んでいます。

その取り組みの中で生まれた『茶山台16棟マルシェ』が、6月1日に行われました。

本イベントの前身は茶山台団地のコミュニティスペースで「自宅に保管しているモノをなくせば広く部屋を使えるのでは?」「捨てるのではなく、ご近所の誰かに使ってほしい」というアイデアから始まった「0縁マーケット」で、この「0縁マーケット」をより多くの人にシェアするスペシャル企画としてミニマルシェが始まりました。

そこから回数を重ねて今回で5回目となり、大きなイベントに成長した本イベントの様子をレポートします。

 

16棟マルシェのスタート!

前日の5月31日は生憎の雨!降り続く雨により、前日は準備ができない状態でしたが、当日は雨も上がり、好天に恵まれ、朝から暑いくらい!
前日に準備できなかった分、急ピッチで準備が進められましたが、イベント開始時間の30分前になってもテントを張ったりガーラントを取り付けたりと大忙し!各ブースも開店に向けてあわただしく準備をしている状態でしたが、なんとか開始時間の10時に間に合わせて、16棟マルシェがスタート♪

“美味しい„がいっぱい

16棟マルシェには様々なブースが出展されていましたのでご紹介していきたいと思います。

まずは、地域の方が集う団地の中の惣菜店として活動している『やまわけキッチン』のブースは「16棟マルシェやまわける弁当」を販売しており、その価格なんと500円!毎回16棟マルシェでは大人気で予約が必須!

団地内にある「茶山台ほけんしつ」にて隔週月曜日に小さなカフェを提供している『出張オークカフェ』のブースはハンドドリップコーヒー、アイスコーヒーや焼き菓子などを販売しており、コーヒーを入れているいい香りが立ち込めてきてついつい引き寄せられているお客さんもいらっしゃいました♪

食べ物や飲み物ではその他にもキッチンカーが人気♪
『ma-me』、『えるふキッチン』の2台が出展しており、バナナジュースにかき氷、キンパなどが販売されていました。
ぐんぐん気温が上昇したことから、特に子どもたちにはかき氷が大人気♪
その他にも泉北レモンの街ストーリー®︎で販売しているレモンの綿菓子や無印良品・パンジョ店で販売しているぽち菓子などを片手に、日陰を見つけてわいわいみんなとおしゃべりして休憩していました♪

また、抹茶を楽しむ会(茶山台校区福祉委員会)のブースでは抹茶と和菓子を振る舞っており、筆者も「抹茶を楽しむ会のブースはどこですか?」とよく声をかけられました。時間帯によっては待ちが出るほどで、一人で楽しむ方、お友達と待ち合わせをしておしゃべりしながら楽しむ方など様々で、思い思いに抹茶と和菓子を楽しみ、ほっこりとしていました。

“欲しい„ものもいっぱい

茶山台としょかんのブースでは「0縁マーケット」を開催。
茶山台団地の住民の皆さんにはおなじみのイベントで「今日は何があるかな?」「何かいいのはないかな?」とまずはこのブースを目指す人も多数!常に人だかりができていました。

同じようにDIYのいえ女子部のブースではインテリア雑貨やデニム生地の小物、白百合の会の手作りの雑貨などみなさん足を止めて「これいいなあ」「欲しいなぁ」など思い思いに手に取って考えておられました♪

また、公社茶山台団地自主防災組織では商品の販売は行いませんでしたが、防災グッズのプレゼントとしてアルファ米の配布や防災用品の展示を行いました。「私も欲しい!」という声があちこちからあがり、あっという間に用意していたアルファ米の配布数に達し、1時間もたたないうちに配布終了するほど!茶山台団地の住民の皆さんの日ごろからの防災意識の高さに感心してしまいました。

 

ワクワクしたりドキドキしたり♪

16棟マルシェでは体験系のブースも出店しています。

『DIYのいえ 茶山台団地DIYサポーターズ』のブースでは端材などを利用したミニカーのDIYワークショップ、MUJI×UR団地まるごとリノベーションプロジェクトのブースでは団地型にカットした木材を利用した塗り絵のワークショップを行っており、子どもたちに大人気♪

思い思いに蛍光ペンなどで色付けを行っていき、楽しそうに作品をつくっている子どもの姿、その後ろで親御さんも上手♪上手♪と褒めながら一緒に作品を作っていく姿がとても印象的でした。

また、「茶山台ほけんしつ」にて隔週火曜日に活動している『まちかど保健室』のブースでは、健康相談のほか血圧や足の筋力とバランス測定を行いました。定期的に通っていらっしゃる方、16棟マルシェに遊びに来たからふらっと血圧を測りに来たとおっしゃる方など、数多くの方が立ち寄られていました。

さらに、今回の16棟マルシェでは、19棟集会所にまで範囲を広げています♪

「茶山台ほけんしつ」にて水曜日から金曜日に活動している『みんなの保健室』のブースでは体に関する不安の健康相談から生活にまつわることまでなんでも相談にのる「ひたすら話を聞くコーナー」と無料もみほぐし体験を実施しており、おしゃべりやリフレッシュに皆さん来られていました。また、ケアビューティストによるネイル・ハンドトリートメントも実施していました。こちらでは「おしゃれをすることで気持ちが前向きになる」「ドキドキする体験は久しぶり♪」と皆さん楽しんでおられました。

他にも、『子ども会のブース』や『まっちゃんのバルーンアート』のブースも大人気!
子ども会のブースでは子どもたちが集まり、年長者のお兄さんやお姉さんが年下の子たちの面倒をみながら、射的やオセロなどでみんな楽しそうに遊んでいました!

まっちゃんのバルーンアートではお花やゲームのキャラクターのバルーンアートなど、子どもたちのリクエストにこたえながらあっという間に作っていました♪その仕上がりには子どもたちも大満足♪

歌って笑ってアツアツのステージ!

16棟マルシェでは、いろんなお店のブースだけでなく、ステージでの催しもあります!
最初に盛り上げてくれたのは、はっぴいえんど音楽隊のみなさんでした。
やっぱり生演奏で聞くと迫力が違いますよね。演奏を聴いている皆さんも一緒に手拍子をしたり、体を左右に揺らしたり、口ずさんだりと思い思いにステージを楽しんでおられました。

次にステージに登場したのは紙芝居屋のガンチャン!
子どもからお年寄りまで楽しめる紙芝居でお客さんを巻き込んで大爆笑の連続
観客の心をすぐにつかみ、11時と12時の2回公演もあっという間でした♪

16棟マルシェを終えて

今回のようなイベントがあることで高齢の方でも外出するきっかけになったり、子どもたちが楽しめるブースもあったりすることで、老若男女や団地内外関係なく様々な人が集まり最終的には来場者が300名を超える一大イベントになりました。今回の16棟マルシェでも「お久しぶりー」「元気にしてた?」「大きくなったねー」という声が聞こえてきたり、イベントの終わりには「楽しかった!」「また来年開催できるといいね」とあちこちから声が聞こえてきました。
ご来場いただいた皆様ありがとうございました。
16棟マルシェ実行委員会の皆様、出店者の皆様お疲れ様でした。
また、来年ここで開催できるといいですね♪