竹灯籠に心が洗われた『三井思い出の竹縁日』をレポート

大阪電気通信大学で建築について学ぶ学生さんが中心となって、スマリオ香里三井団地（寝屋川市）を笑顔が溢れる団地にしようとスタートした「ニコニコのデザイン」プロジェクト^（※）
今回は、このプロジェクトの一環として2024年9月7日（土）に開催された、「三井思い出の竹縁日」の模様をお届けします。 

三井思い出の竹縁日とは

大好評だった昨年の「三井竹祭り」に引き続き開催されたこのイベントの目的は2つ。一つは、香里三井ゆかりの竹を使ったアクティビティで参加者のみなさんに夏休みの思い出を作ってもらうこと。そしてもう一つは、集会所リニューアルに向けてデザイン中の案を見ていただこう！というものです。
本来は8/31（土）に予定されていたのですが、台風１０号による危険回避のため延期に。幸いお天気の心配はありませんが、当日は15時時点で気温34℃！９月でもまだまだ暑いです。

いつもの集会所とは思えない（？）ソフトクリームのオブジェクトも登場！

イベント開始前、裏方チームは猪木ポーズで団結！

まずは、関係者全員の自己紹介。⾹⾥三井団地自治会様をはじめ、地域包括支援センターさん、香里園駅の近くにあるこぐまやカフェさん、イベントを一緒になって盛り上げてくださるプレイヤーの方々が集まりました。恒例の猪木ポーズで記念撮影をして、いよいよイベント開始です！

香里三井団地の竹で、みんなが盛り上がりました！

イベントの主役となる竹は、実は香里三井団地の敷地内からとったものなんです。それを学生さんたちが高低差のあるレールにして、集会所前の広場では“流しお菓子キャッチ”を開催。上からお菓子やスーパーボールを流し、お箸やスプーンでキャッチするというゲームです。何人か大人がチャレンジしていましたが、お箸は特に難しそう。そんな中、見事キャッチできた子どもは「取れたー！」と体いっぱいに大喜び。子どもたちの笑顔を見て学生さんも嬉しそうです。

集会所内では竹で作ったお椀状の器にシールやペンでデコレーションしてオリジナル器を作るワークショップが行われていました。外国人のファミリーも挑戦してくれています。子どもの小さな手でシールを貼ったりお絵描きする様子はとても可愛らしく微笑ましいですね。上手にできたかな？

美味しく、そしてにぎやかに

そこら中から聞こえてくる「マンゴーやばい！」「マンゴー美味しい！」という声に、居ても立ってもいられなくなり、筆者も食べてみました。本当に美味しかったです！果肉もふんだんに入ってお値段３５０円！ボリュームも十分で写真を撮るのも忘れるほどの大満足でした（笑）。

カフェの隣は野菜販売のブースです。「玉ねぎ１００円はちょっと無理やで～」とシビアな値下げ交渉が行われていました（笑）。どの野菜もピカピカで鮮度の良さが伝わってきました。

そして、野菜販売の向かい側には、専門家相談員による介護や健康の無料相談も。明るくにぎやかな雰囲気の中、相談員との会話も弾んでいました。

こちらはボードにゴムボールを投げて1～9の数字のパネルを射貫くストラックアウト。暑さ対策のため急遽屋外から屋内に変更。9つのパネルに対して投げることができるボールは４つしかないなので、結構シビアなルールです。「よ～く狙って投げてね」「おぉ～！上手！上手～！」。パネルにあたると大人も子どもも一緒になって大喜び。こういうルールがシンプルで見た目にも分かりやすいゲームは盛り上がれますよね。

集会所デザイン案のお披露目も

「ニコニコのデザイン」プロジェクトでは、学生さんたちが集会所のリニューアルにも取り組んでいます。前回の集会所改修ワークショップで入居者の皆さんからいただいたご意見をもとに作成した模型や動画で、新しいデザイン案をアピール。新集会所の完成が待ち遠しいですね。

幻想的な竹灯籠

日が落ちてきた１８時頃には竹灯籠の点灯式が行われました。昨年の竹祭りイベントで作成された竹灯籠に一人一人が本物のロウソクのように揺らぎや明滅を表現できる電球を入れていきます。全員が電球を入れ終わる頃には、辺りはすっかり暗くなって、灯籠越しに揺らぐ光が浮かび上がり、参加者の皆さんからは拍手と歓声が上がりました。やがて、皆さんの口数が不思議と減っていきました。幻想的な雰囲気に魅了されたのでしょうか。筆者自身も何かを祈るような気持ちになり、心が癒されていく感じがしました。

終わりに

暑さ対策や台風による延期の影響もありましたが、大人も子どもも楽しんで、最後は参加した皆さんが素晴らしい気持ちになって、ニコニコの笑顔で終わることができたイベントだったと思います。「また参加したい」というお声もいただきました。次はどんなイベントが開催されるのでしょうか。入居者の皆さんの意見をもとにした集会所の改修もどのように仕上がっていくのか楽しみです。
今後も「ニコニコのデザイン」プロジェクトの活動をお楽しみに！