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by tsujimoto

10年ぶりの夏祭り!?暑さに負けずにぎわう団地の夏 ~団地内で大学生が企画した『三井竹祭り』をレポート~

大阪電気通信大学で建築について学ぶ学生さん方が中心となって、スマリオ香里三井団地(大阪府寝屋川市)を笑顔が溢れる団地にする『ニコニコのデザイン』プロジェクト(※)。

このプロジェクトの活動として、『三井竹祭り』が2023年8月5日(土)に開催されました。

『三井竹祭り』は、同年3月に学生さんと団地にお住まいの方で行われたワークショップ『団地のミライ提案の会』から生まれました。

SDGsを意識するきっかけにもなるよう、地元産の竹を使った竹灯籠で、団地内の防災経路を照らし出し、目で楽しむだけでなく、地域への愛着や防災意識の向上につなげていこうというイベントです。

今回は、学生さん方が地域にお住まいの方々に楽しんでもらえるように企画した本イベントのレポートをお届けします。

10年ぶりの夏祭り!?笑顔が集まる団地の広場

『三井竹祭り』は朝の部と夜の部の二部制で開催されました。
自治会でも夏祭りのイベントは長年できていなかったという香里三井団地。
久しぶりの夏のイベントは多くの子どもたちからご高齢の方まで参加があり、大盛況。
楽しむ気持ちは同日に開催されていた淀川花火大会にも負けません。

10時から開催された朝の部では、ミニ縁日や昔ながらのおもちゃ体験で、猛暑とは思えないにぎわいぶり。

昔ながらのおもちゃは竹馬に竹とんぼなど、灯籠と同じく地元産の竹でできたものが用意されていました。

大人にとっては懐かしのアイテムも、令和育ちの子どもたちの目には新鮮に映るようで、先着でプレゼントされた「竹ぽっくり」を大事に持って帰る姿が印象的でした。

こちらが「竹ぽっくり」。
缶詰を再利用して、こんな風に遊んだことのある方もいるのではないでしょうか。

竹馬も自宅にはなかなかないおもちゃで大人気。乗り方を教える学生さんや大人の方と、一生懸命に乗りこなそうと頑張る子どもたちの様子が和やかでした。


子どもたちが竹のおもちゃで遊ぶ向こうに見えるのはキッチンカー。
なんと2台も来てくれました。

ランチにちょうど良いメニューから夏にぴったりの冷たいメニューまで豊富なラインナップ。
ラップサンドイッチやフライドポテトに、ちょっと珍しい冷やしやきいもきんとん!目移りしてしまいます。

当日は熱中症警戒アラートが出るほど暑く、夏の定番のかき氷を美味しそうに食べる人の姿がたくさん見られました。

店主は大学生!1日限定のミニ縁日

集会所隣の日陰では、ビニールプールを使ったヨーヨー釣りが登場!
こちらも、団地内で縁日気分を楽しんでもらおうという学生さんのアイデア。

カラフルなヨーヨーが並ぶプールは見ているだけでも楽しい気持ちになります。
子どもたちはどの色にしようか真剣に吟味して、釣り上げにチャレンジ!

ヨーヨー釣りが初めての子もいて、学生さんに釣り方を教えてもらっていました。
自分の力でゲットしたヨーヨーは嬉しい思い出になりますね。

ミニとはいえ、縁日というからにはヨーヨー釣りだけではありません。
集会所の中にある和室をのぞいてみると、輪なげ大会が開催されていました。
涼しい室内でしたが、子どもたちは輪なげに熱中。
お菓子のプレゼントがかかっていることもあり、一投するたびに、一喜一憂する姿が微笑ましかったです。

地域の良さを詰め込んだとっておきの竹灯籠

同じく集会所内のメインホールには、カフェスペースとワークショップエリア。

今回の目玉になる竹灯籠のデコレーションワークショップが大好評で、学生さん手作りの灯籠にみんな思い思いにシールを貼ったり、色を塗ったり。

楽しそうにおしゃべりしながら進めているご家族や職人のように真剣なまなざしの子もいて、表情まで彩り豊かでした。

実はこの竹、お隣の香里三井B団地に生えているものを使用しています。

学生さん方は、「地元の良さの1つである豊かな自然に改めて目を向けて、より地域のことを好きになってほしい」という気持ちを込めて竹灯籠を作られたそうです。
防災経路をアピールするだけでなく、サステナブルな暮らしを意識した視点に、学生さん方の真剣な思いを感じます。

いよいよ点灯、みんなの思いが灯る団地の通路

朝の部は13時でいったんお開き。
日が沈み始めるころ、学生さん方が朝にみんなでデコレーションした竹灯籠を、団地の通路に並べます。
そして、19時には再びみんな集まって点灯式。

こちらも学生さん方お手製、竹のモニュメント。ほのかに明かりが揺れて、いい雰囲気です。

灯籠の光は夏の風物詩の花火柄や美しい幾何学模様、デコレーションは花火を際立たせるペイントにお気に入りのシールや恐竜のイラスト。学生さんと子どもたちのコラボレーションに思わず笑顔になります。

文字どおり「ニコ二コ」デザインのものも。

朝に灯籠をデコレーションした子どもたちも、自分の作った灯籠を探しに訪れます。

浴衣でおしゃれをしたり、朝もらった「竹ぽっくり」を大事そうに持ってきている様子を見て、「子どもたちの喜ぶ顔が見れて嬉しい」とイベントを応援してくれていた自治会役員さんや大人の皆さんもにっこりです。

通路での点灯は1時間だけでしたが、その間に沢山の方々が来てくれました。

「きれいだね~」「これ私が作ったよ!」等の楽しそうな話し声や、いつもと違う団地の景色を捉えるシャッター音で、灯籠に照らされた通路がより明るく感じられた一夜でした。

(※)『ニコニコのデザイン』プロジェクトについて

『ニコニコのデザイン』プロジェクトは、大阪府住宅供給公社と大阪電気通信大学が連携し、2022年にスタートした香里三井団地(寝屋川市)再生プロジェクトです。
大阪府住宅供給公社・大阪電気通信大学・寝屋川市による3者連携体制で、スマリオの香里三井団地において、団地内の空き家や集会所を活用した多世代交流拠点づくりを想定した活動を展開していきます。

プロジェクトサイトはこちら
https://nikoniko.danchi-renovation.com/
学生さんが更新する、プロジェクトのInstagramはこちら 
https://www.instagram.com/nikoniko.project/