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special
by マッキー

公的機関のインターンシップってどうなの? by大阪府住宅供給公社

大阪府の公的機関である大阪府住宅供給公社は毎年「事業参画型インターンシップ」を実施しています。

これまでは建築系の学課を専攻する学生を対象に行っていましたが、今年度は学部を問わず希望する学生を対象に行われました。

学生時代にインターンシップ参加経験のない(笑)広報担当がインターンシップの様子をレポートします!

 

インターンシップとは?

かつては「職業訓練プログラム」としてアメリカで産声を上げたインターンシップですが、日本では、バブル経済の崩壊により長期化しつつあった就職氷河期の中で、学生と企業を結び付ける意図をもって普及していったと言われています。

インターンシップには、企業と学生それぞれに実施する意図、参加する目的があり、企業側では「優秀な人材を見つけ、早期から接触する」「採用選考でのミスマッチを早期から防止する」といった意図があり、学生側では「現在の自分の実力を知り、自己分析に役立たせる」「志望業界をより深く理解し、志望度を高める」といった目的があります。

実際にインターンシップに参加する学生は多く、文部科学省HPによると令和元年度の参加者は798,004名となっています。とても身近に浸透していることがわかりますね。

 

事業参画型インターンシップ

公社が運営する賃貸住宅「SMALIO(スマリオ)」では、賃貸ストックの有効活用の視点から既存の間取りから新たな設備等を備えた間取りへと改修する「リノベーション」に力を入れています。

本来なら座学に加えて現地視察がセットになった1~2日の行程なのですが、今はコロナ禍ということもあり、感染症対策を徹底し、半日かつ座学形式のみで行われました。

担当者による事業概要等の説明の様子

今回のインターンシップでは、座学で公社の概要を学び、その後は参加者が3グループに分けられ、限られた時間の中でリノベーションのプランを1つ考えるという内容です。

 

イメージを膨らませてグループで共有~プランニング

与えられた間取り図やVRのモデルルームを見ながらそれぞれが意見を出し合います。

     

     VRのモデルルームからイメージを膨らませます。    ホワイトボードで意見を共有。皆さん真剣です!

はじめは緊張して表情が硬かった学生の方々も時間が経つにつれて、グループメンバーと打ち解けて建設的な議論が交わされていました。

 

完成プラン発表

いよいよ自分たちが考えたリノベーションプランを発表する時間になりました。

どのグループもしっかりと打ち解けて「自分たちが考えた自信あるプランを発表するんだ」という一体感が醸成されていました。さすがです!

 

       三者三様のプランが発表されました。

 

限られた時間の中でしたが、どのプランもバラエティーに富んだプランになっており、公社職員も「このアイディアは使えるかも?」と感心しきりでした。

 参加いただいた学生からも「これまでグループで1つの設計、考えを纏めることがなかったため、グループ5人の考えを取り入れながら案をまとめることができ大きな経験となった。」「違う視点で施策を考えておられる方がおられ、異なる視点からの住環境を整える方策があることに気付くことができた。」「建築等の分野を学んだことが無かったので、学べることが多い経験だった」と公社の雰囲気や実際に体験してみないとわからないことを感じ取って、とても勉強になったとの声をたくさんいただきました。

 参加してみて初めてその良さを実感できるインターンシップ。ぜひ就職活動を控えている方はいろんな企業のインターンシップに参加してみてくださいね。きっと参加する会社のいろんな発見がありますよ♪