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life
by TT

消火器の使い方 ~防災意識の育み~

こんにちは、TTです。
最近、TVを見ていると「住宅街で火災が発生した」、「山火事が発生している」といった火事のニュースを見る機会が多くありませんか?
消防庁の報告によると、2024年(令和6年)に発生した総火災件数は37,036件。つまり、1日あたり約101件、約14分に1件のペースで火災が発生しているということになります。
火災発生件数の内訳は、建物火災20,908件、林野火災833件、車両火災3,538件、船舶火災が62件、航空機火災が3件、その他火災が11,692件となっています。
やはり建物火災が大きな割合を占めていることが分かりますね。
また、2024年に発生した火災での総死者数が1,436人であり、約83%に相当する1,193人が建物火災で亡くなっています。

火事と聞くと、「自分には関係のない話だな~」と考える方が多いかもしれませんが、いつ身近に起こっても不思議ではありません。

私自身、この火災発生件数の多さを知ったとき、「もし身近で火事が発生した場合に、自分は消火器をちゃんと使えるのかな、、、」と不安な気持ちになり、火災に対して、日ごろからの備えが重要であると考えるようになりました。

そこで、住宅管理業務の一環として、防災訓練の運営を経験している職員Iさんに消火器の使い方をレクチャーしていただくことに!
みなさまもこの記事を読んで、より一層防災への意識をしてみてくださいね。

簡単な消火器の使い方3STEP

実際に消火器の写真を見ていただきながら、消火器の使い方を簡単に説明いたします。

①安全ピンを抜く
(力はほとんどいりませんでした! )

②ホースを外し、目標に向ける
(ホースの先を持つと、ぶれずに目標物へ噴射できます。)

③レバーをにぎる。

たったこれだけなんです。

自分のイメージではもっと複雑な操作がいるものだと思っていましたが、ものの数秒で扱えました。
今回は、訓練用の的を用意してもらったので、的を狙いながら消火訓練をしました。

防災訓練の重要性について

一通り消火器のレクチャーを終え、Iさんに防災訓練を運営する中での気づきや思いをお話いただきました。

Iさん「防災訓練お疲れ様でした。消火器の使い方はマスターできましたか?」

TT「思ったよりも簡単に扱うことができました。体験出来てよかったです。実際に火事が起こった場合でも、対応できそうです!」

Iさん「実際に防災訓練を経験された方も、同様の意見をおっしゃってくれます。やっぱり”使い方を知っている”という知識と、”実際に使ったことがある”という経験では、実際に火事が起こった際に大きな差があります。自分の命だけではなく、周囲の人の命にもつながるため、防災訓練に参加することは大きな意味があると思います。」

TT「やはり、防災訓練を実施することは重要な意味を持つのですね。」

Iさん「今まで実施した防災訓練では、団地内の消火器の位置を記載したプリントを配布したり、防災訓練にちなんだ景品を配布したこともありましたね。また、団地内でイベントを実施する際に、防災に関するクイズを出題することで、日常から防災について意識してもらえるように心がけています。日頃の備えが有事の際には大きな影響を与えますからね。」

日ごろから防災について意識をされているIさん。防災への思いを様々に語ってくれました。

まとめ

改めて、火事は決して特別な出来事ではなく、私たちの生活のすぐそばに潜んでいる危険です。

しかし、正しい知識と日頃の準備があれば、その被害を大きく減らすことができます。今回の防災訓練を通して実感したのは、「知っている」ことと「やってみた」ことの間にある大きな違いでした。消火器の操作は想像よりもずっと簡単で、ほんの数秒の手順で使うことができます。

ただ、その「数秒」を迷わず行動に移すためには、実際に体験しておくことが大切です。一度でも試してみると、心に安心感が芽生えます。
防災訓練は、自分や家族を守るためだけでなく、地域全体の安全にもつながります。

火災は一人の努力では防ぎきれませんが、一人ひとりの小さな行動が集まれば、大きな力になります。たとえば、消火器の場所を確認しておく、避難経路を家族と話し合っておく、地域の防災イベントに参加してみる――そうした取り組みが、有事の際には確かな安心へと変わります。

「忙しくて難しい」と感じる方も、まずは小さな一歩からで大丈夫です。寝る前に火の元を確認する、コードやコンセント周りを整理する、ガスコンロの周りを片づける。こうした身近な習慣も、立派な防災対策です。
火事はいつ起こるかわかりません。だからこそ日頃の備えが未来の安心をつくります。この記事をきっかけに、ぜひご家庭でも少しずつ防災を意識してみてください。小さな心がけの積み重ねが、大切な人を守ることにつながります。

安心して暮らせる日々を続けるために、一緒に「今日からできること」から始めていきましょう。