団地で心地よく暮らす工夫など、お住まいの方の「スマリオの暮らし」をご紹介。
今回は、スマリオOPH杉本町にある高齢者向け優良賃貸住宅(※1)にお住まいのIさんのお部屋にお邪魔してきました。
Iさんには、お部屋を彩るボトルフラワーの作り方もご紹介いただきます。
目次
お花がずらりと並ぶ癒しのリビング
スマリオOPH杉本町はマンションタイプの賃貸住宅。
Iさんが主に生活をしているリビングルームには、美しいフラワーアレンジメントを閉じ込めた瓶が、たくさん並べられています。
こちらはボトルフラワーといって、中のお花はドライフラワーなんです。
Iさんはお花の魅力に引き込まれて、ボトルフラワー作りを20年以上続けています。
スマリオOPH杉本町に引っ越してきたのは3年前。
ここにも、以前は団地の手芸クラブがあったそうですが、コロナ禍で活動がなくなってしまっているとのこと。
以前のお住まいで一緒に手芸やボトルフラワーを楽しんでいたご友人とは、今でもLINEやメールでのやりとりが続いているそう。
共通の趣味でつながる友人っていいですね。
たまに遊びに来る娘さんも「お母さんの好きなことだから、たくさん飾っておけば良いよ」と言ってくれているそうで、温かい親子のやり取りが垣間見えました。
ボトルフラワーが団地暮らしにおすすめのワケ
昔からお花や手芸が大好きで、小さな人形や革細工、キルティング等、様々なものを作るそうですが、やはり一番夢中になれるのはボトルフラワー。
Iさんはある時にボトルフラワーの体験会に参加したのをきっかけに、ずっと制作を続けているそう。
どんな組み合わせにするか考えたり、お花屋さんや自身で作った人形を見ながら、ボトルに何を入れようかと悩む時間が何より充実する時間。
こちらは、いつでも好きなお花で制作ができるように、たくさん作って保管してあるドライフラワーのストック。一目でどこに何があるかわかるよう整頓されています。
飾っているボトルフラワーを週に1度磨いているという綺麗好きのIさんは、作業机にも一工夫。
机の下に引き出しを並べて、たくさんのリボンを色ごとに収納していました。
「年齢と共に外出も大変になってきたけど、ボトルフラワーがあるからずっと自宅でも楽しく過ごせて幸せです。これがなかったら、もっとしょんぼりしてたかも」と笑顔のIさん。
団地暮らしでもたくさんのお花に囲まれて過ごすことができて、好きなお花を長く楽しめるところがボトルフラワーのメリット。
自分だけのボトルフラワーの作り方
趣味としてボトルフラワーの制作を続ける中で、講師の資格も取得されたIさん。
今回は、ボトルフラワーの作り方も教えていただきました。
まずは、お花屋さんで買ってきた自分好みのお花をドライフラワーにするところから始めます。
買ってきたお花の茎を1~2cm残してカットし、茎の中に針金を差し込みます。
それを、シリカゲル(乾燥材)を敷き詰めたシリコン製のタッパー等に入れて、約2週間保管。
シリカゲルを使うことで素早く水分が抜け、鮮やかな色のままでドライフラワーを作ることができるそうです。
さっそくドライフラワーを瓶に…と言いたいところですが、ドライフラワーは外に出しているとすぐに湿気を帯びてしまいます。
まずは瓶に合わせてサイズを決め、どんな花をどう配置するか決めてから制作スタート。
葉っぱは乾燥すると色が悪くなってしまうので、リボンで代用。
横から見て円になるよう畳んだリボンを、真ん中で針金により固定して、葉っぱにします。
この葉っぱとドライフラワーを組み合わせ、フローラテープを使って一束に。
ドライフラワーを容器から出したら、湿気たり崩れたりしないように早く、でも丁寧に進めるのがポイント。
見た目はこのままでも十分素敵なのですが、長持ちするようボトルに閉じ込めます。
シリカゲルを色紙等で包んだ台座に針金を通し、両面テープでボトルに固定。
密閉性を高めるために、瓶のふたの隙間には木工用ボンドを薄く塗るそうです。
ボトルは瓶など密閉性の高いものならなんでも使用できるので、空き瓶でもチャレンジできるとのこと。
華やかで癒される団地暮らしへの第一歩、ぜひお試しください。
(※1)高齢者向け優良賃貸住宅
高齢者の安全で安定した住居の確保を図るため、優良な賃貸住宅の家賃の一部について、大阪府と国が一定期間補助することにより、家賃負担を軽減して賃貸する住宅です。段差のない床、玄関・浴室・トイレに手すりを設けるなど、いつまでも安心して暮らせる住宅を提供しています。