堺市南区泉北ニュータウンの茶山台地区に位置するスマリオ茶山台団地。
1つの団地として900戸以上の住戸数を誇る公社1のマンモス住宅です。
この住宅には「茶山台としょかん」として知られている集会所があることをご存じでしょうか?
このとしょかんは、大人たちに見守られながら、子どもたちが遊んだり宿題をしたり自由な思い思いの時間を過ごす、「ここに来れば安心する」開放された素敵な場所です。
このとしょかんに置かれている本は全て寄贈されたもので、開館から7年という時間の経過とともにたくさんの本が集められてきました。
さて、本が増えると同時に必要となるのが本を収納する本棚ですが、このとしょかんの本棚もこの場所を利用する人たち、子どもたちの手によって作られてきたものなんです。
今日はとしょかんを利用する人たち、子どもたちによるDIYで作られた本棚ワークショップの一幕をご紹介します。
目次
塗りたい色をチョイスしてペイント
本棚をDIYで作るのは決して簡単なことではありません。
でも茶山台団地には心強い見方がいるんです。
それは、団地内でDIY工房を構えている「DIYのいえ」のスタッフの方々。
あらかじめ、としょかんの壁に備え付ける支柱と本棚の木枠をDIYで作ってくださり、ワークショップでは子どもたちが本棚となる木枠の箱に自分の塗りたい色を選んでペイントし、その本棚を支柱に固定するという形で行われました。
塗料を左手に、ローラーを右手に持って、さあペイント開始です。
それぞれが一生懸命ローラーを走らせていくと、木箱に鮮やかな色が付けられていきます。
一回塗りだすと真剣そのもの。上着やズボンに塗料が付こうがお構いなしの子もいて、どんどんと色鮮やかな木箱が誕生していきます。
「自分たちが描いたもの」を「自分たちで取り付ける」
次はカラフルな木箱を壁に沿って建てられた支柱に取り付けていきます。
支柱にはインパクト(電動ドライバー)を使ってビス止めするのですが、これがなかなかの力仕事です。
DIYのいえのスタッフの方にレクチャーを受けながら子どもたちは真剣に支柱にビスを打ち付けていきます。
「自分たちが使う場所を自分たちで良くしていく」スタッフも参加している子どもたちも、この場に集まった誰もが同じ思いをもって懸命に作業に取り組んでいます。
自分たちで作ったからこそ、思い入れも強く、大事に使っていこう、守っていこうという気持ちも湧いてきます。
こうして色とりどりの新しい本棚が完成し、としょかんの壁一面に本が収納できるようになりました。
ますます図書が増えていくことが期待されますね。
本を通じて、子どもたちが安心して過ごせる場所として、またこの場所を訪れる誰もが居心地がよく、笑顔で過ごせる場所としてこれからも「茶山台としょかん」は続いていきます。
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