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special
by コマチ

泉北ニュータウン茶山台団地をぐるっと一周ツアー! ~様々な取り組みをレポート~(中編)

引き続き、中編でも茶山台団地の魅力をレポートしていきます!
 ▼ 前編はこちら

子どもの食を支える「茶山の子食堂」

月に1回、土曜日のお昼ご飯を食べることができるこちらの子ども食堂。
11時30分スタートですが、オープン前に既にたくさんの子どもたちが集まっていました。

運営は、住民さんが中心になって2022年7月に立ち上げた「NPO法人団地ライフラボat茶山台」(以下、ライフラボ)さん。
スタッフさんが手際よく子どもたちにお昼ご飯を配膳していました。


一角には、コーヒーを振舞ってくれるおじさまも。
男の子が一生懸命お手伝いしていました。

子どもたちがわいわい食卓を囲んでおり、とても賑やか。
ご飯代は、子どもは100円!
月に一回、こうやって外でお昼を食べてきてくれると、親御さんは助かりますね。
外と言っても団地内、しかも運営は住民さんなので、安心感もあります。

みんなの食卓「やまわけキッチン」


茶山の子食堂でおいしそうなにおいを嗅ぎ、おなかが空いてきたところで、次は「やまわけキッチン」へ。


やまわけキッチンは、「NPO法人SEIN(サイン)」(以下、SEIN)さんが運営。2018年11月にオープンしました。


Tさん「内装は、住民さんたちのDIYによってつくられたんですよ。」

色合いがおしゃれで素敵な空間ですよね…!

やまわけキッチンでは、手作りのお惣菜(150円~)の販売のほか、定食メニュー(560円~)のイートインも行っています。
メニューは日替わりなので、毎営業日食べに行っても飽きません。


今回は、私が油淋鶏の定食、Tさんが肉味噌大根の定食を実食。
油淋鶏のサクサク感がたまらない!
炊き込みご飯なのも嬉しいポイントです。

自分でこれだけの品数を作るのはなかなか大変ですし、こうやって家庭の味をリーズナブルに、しかも家の近くで楽しむことができるのは、とてもありがたいですね。

食後には、女の子とおじさまが将棋に勤しんでいました。
食事を通して年代を超えたコミュニティが生まれる…とても素敵ですね。

やまわけキッチンINFO
場所:堺市南区茶山台2丁1番 21棟302号室
営業日:毎週月・火・金・土曜日11~15時 ※営業状況はフェイスブックなどでご確認ください

茶山台の健康は「茶山台ほけんしつ」におまかせ!

茶山台ほけんしつは、「社会医療法人生長会」さんと「帝塚山学院大学」さん、特別養護老人ホーム「グランドオーク百寿」内の地域密着型カフェ「オークカフェ」さんと、茶山の子食堂も運営しているライフラボさんの4団体によって運営されている施設です。

月曜日はオークカフェさんが茶山台団地へ出張。社会福祉士などの専門知識を持つカフェスタッフに、介護や生活のことを相談しながらお話できるコミュニティカフェとなっています。

火曜日は医療法⼈生長会さん・帝塚山学院大学さんと連携し、健康相談や講習などを⾏う「まちかど保健室」を実施しています。

そして水・木・金曜日は、ライフラボさんが運営。

ここで、強力な助っ人登場!今年の2月までライフラボのメンバーとして活動されていた住民のMさんです。
そんなMさんに、水・木・金曜日のほけんしつの取り組みを紹介いただきました。

Mさん「水曜日はカフェタイムや、今は茶山台幼稚園に寄付する雑巾を縫う、「縫いぬいの会」を開いています。木曜日は、朝健康体操をして、その後はカフェタイムですね。」

カフェタイムは、健康相談のみに限らず、暮らしのちょっとしたお困りごとを聞いて、解決するための機関を紹介したりもしているんだとか。
健康体操は、毎度10人以上の方が参加されていて、茶山台団地にお住まいの方のほか、近隣の方も参加されることもあるそうです。

Mさん「金曜日は「もみほぐしの日」で、足で健康状態を見てもらったり、もみほぐしを受けたりすることができるんです。」


これは、ほけんしつでの活動の様子。
皆さんの笑顔がとても素敵ですね。

ちょっとしたことを気軽に相談できる場でもあり、ガッツリ健康相談を受けたりリラクゼーションを楽しんだりできる場でもある。
茶山台ほけんしつは、いろいろなアプローチで心と身体の健康をそっとサポートしてくれる、そんな場所だと感じました。

茶山台ほけんしつINFO
場所:堺市南区茶山台2丁1番 21棟301号室
営業日:月曜日:出張オークカフェ(グランドオーク百寿)
    火曜日:まちかど保健室(生長会・帝塚山学院大学)
    水~金曜日:みんなの保健室(NPO法人団地ライフラボat茶山台)
    土・日曜日:レンタルスペース(NPO法人団地ライフラボat茶山台)

 

コミュニティの始まりの場所「茶山台としょかん」

最後に一行が向かったのは、19棟集会所を活用した「茶山台としょかん」。多世代が集まるコミュニティスペースで、茶山台団地の様々な取り組みのスタートの地です。

公社の団地イノベーション事業の一環として企画されたもので、2015年11月に開館しました。現在は、SEINさんによって運営されています。

「としょかん」という名前ではありますが、本を読みに来るだけでなく、子どもから大人までが気軽に集まる憩いの場所になっています。


「ここに来れば誰かがいて、息子と遊んでくれるので助かります!」とMさん。

取材日にも、たくさんの子どもたちが入れ代わり立ち代わり遊びに来ていて、常にわいわい賑やかでした。


本棚には本やおもちゃがいっぱい。
これらはすべて、住民さんたちによる寄贈なんだそうです。

Tさん「本棚は、ワークショップで子どもたちがペイントしたものなんですよ。」

とてもカラフルでかわいいですね!


としょかんの外の壁面にもペイントが施されています。
こちらも、ワークショップで子どもたちが描いた絵なんだとか。
としょかんの賑やかで楽しい様子がよく伝わりますね。

茶山台としょかんINFO
場所:堺市南区茶山台2丁1番 19棟集会所
営業日:毎週水曜日13~17時、金・土曜日10~12時、13~17時 ※開館状況はフェイスブック等でご確認ください


これからも進化し続ける茶山台団地

前編・中編と、茶山台団地の“今”をお伝えしてきましたが、“これから”の取り組みにも目が離せません。


グリーンスローモビリティの運行はそのひとつ。
現在は試験運行中ですが、将来的には泉ヶ丘駅まで走らせる計画もあるんだとか。
正式に運行が始まれば、茶山台団地の方々の移動の手助けになること間違いなし!
これからの活躍が楽しみですね。

また、DIYのいえがある16棟の活用提案の公募も行っています。
これから16棟がどんなふうに活用されていくのか…楽しみです!

次回は、住民Mさんに茶山台団地の魅力をたっぷり語っていただいたインタビューの様子をお届けします。
ぜひご覧ください!