年が明けていっそう寒さが厳しくなってきました。ついつい外出がおっくうになってしまいますが、おこもりが増えるこんな時期こそ、お部屋づくりにたっぷりと時間をかけられるチャンスです。
今回、皆さんにご紹介するのは、そこにあるだけで心が癒やされるグリーンの楽しみ方。
街にはたくさんグリーンショップもありますので、すでに暮らしに取り入れているという方も多いかもしれません。
ところが実際は、「なんとなく床に置いているだけ」「いつの間にか枯らしてしまった…」なんて人も多いはず。
今年こそ、憧れのグリーンのある暮らし(しかもセンスよく)を叶えたい!…ということで、このたびご協力いただいたのは、南海なんば駅直結の複合施設・なんばパークス内にあるボタニカルショップ[PARKS GARDEN Information + Botanical Shop]さん。
ストアマネージャーを務める大嶋さんに、団地でのグリーンの飾り方のコツや、購入時に注意するポイントなどを教わりました。植物との新しい生活を始めてみたい皆さん、必見です。
目次
モデルルームは、窓辺が特徴のリノベ物件「喜連団地」
レクチャーしていただくにあたり使用した部屋は、大阪メトロ谷町線「喜連瓜破」駅から徒歩約2分に位置する喜連団地。
2023年1月23日より入居者募集(全6戸)を開始予定の、出来立てホヤホヤのリノベーション物件です。
動線が緩やかに家族をつなぐAタイプ、機能性を中心にまとめた便利な間取りのBタイプから、今回はAタイプのお部屋へ。
Aタイプ室内イメージ
Aタイプ間取り
プライベートな空間を確保しつつも、回遊性のあるゆったりとした間取り。
なかでも大きな特徴が、日当たりと風通しの良い窓辺空間です。厚みを持たせた窓枠にはベンチが備えられていて、思い思いのアレンジができそうです!
▼ 喜連団地の詳細はこちら
https://renov45.danchi-renovation.com/rent-plan/
みんなが集うリビングにはグリーンをダイナミックに飾ろう!
飾り付けの前に、まず気になるのはグリーンを購入するにあたり気をつけなければいけないポイント。
「丈夫に長く育てるためにも、飾りたい部屋の日当たりと風通しが一番大切ですね」と大嶋さん。
光も風もたっぷりと取り込む団地は、植物を育てるのに最適な環境なんです。
とはいえ、日光が当たりすぎても、種類によっては枯れてしまうこともあるそう。
「“北向きだけど明るい”とか、“広さは〇畳くらい”…など、部屋のスペックをグリーンショップのスタッフにぜひ伝えてみてください」。
一番いいのは、スマホで撮影した部屋の写真を見せることだそう。
それぞれの環境で丈夫に育ってくれる植物を、プロと一緒に探すのがベストです!
さて、ある程度日当たりも風通しも良いこのリビング。このような場所だと、どんなふうに飾るのが良さそうでしょうか?「そうですね。ルールはないので、インパクトのある大きなグリーンのほかに、吊り下げられるエアプランツなど複数種を使ってみて。思っているよりも大胆に、自由に飾ってみるのがおすすめです! たくさんの植物に囲まれるとリビングが生命力に満ちてきますよ」。
また、植物をついつい固定位置から動かさないまま、というのもよくある話だと思うのですが…。
「植物は家具と違って気軽に移動できるのもいいところ。自由に配置換えを楽しむことで光や風もまんべんなく当たって、植物にとっても人間にとってもいいんですよ」とのこと。
こまめなレイアウト変え、大切です。
また、今回は育てやすさを重視してグリーンをセレクトしていただきました。
こちらは、ペペロミア、サンスベリア、ミルクブッシュ、ガジュマルなど。
小さくて線の細いものよりも、大きくて幹がしっかりとしているものの方がタフなので、ビギナー向きだそう。ぜひ品種も参考にしてみてくださいね!
お部屋のムードを左右しそうな、模様がユニークなカラテア。個体によって表情もさまざまなので、「絶対好みのものが見つかります!」と大嶋さんもいちおしです。
ほかには、大きくインパクトのあるフィカス・アルテシマ(右)や、斑が美しく最近人気の新品種・フィロデンドロンバーキン(右から2番目)もおすすめだとか。
葉の形や分厚さ、縦に長いもの、横に長いもの…など、個性はいろいろ。
「この隣にはこれが合うかも?」と好みの質感を自由に組み合わせるようにして複数の植物を飾ることが、奥行きのあるセンス良い空間に仕上がるコツだそうです。
寝室まわりのグリーンはミニマムに、清潔感と落ち着きを重視
「にぎやかなイメージのリビングとは対照的に、寝室にグリーンを置くなら比較的小さめで落ち着いたものがおすすめです」と選んでいただいたのが、左から、ストロマンテ、トレンド品種のチャメドレア、空気清浄作用のあるというペペロミア。
また、あまり日当たりがよくないという場合もあるかもしれません。そういった場合には、LEDライトなどの照明の下でもしっかりと育ってくれるそう。雨の日など室内が暗い時には、ぜひ活用してみてください。
毎日植物に触れることで、変化に気づけるようになる
「ぜひ、毎日少しだけでも植物に触れてみてください。そうすると土や葉のちょっとした異変にも気づけるようになります」と大嶋さん。
たとえばクーラーで少し葉が乾燥しているなと思ったら、霧吹きで葉に水分を。
土の水やりについても、何日に一回と決まっているわけではありません。こうして土を触ってみることで、適切な水やりのタイミングもだんだんつかめてくるはず。「水分を含みすぎると根が腐ったり虫がわいてしまったりする可能性も。表面が完全に乾燥してしまっていたら水やりのタイミングです。とくに、調子が悪いからといって水のあげ過ぎは禁物です」。
植物は生き物。我が子のように毎日愛情を注ぎながら、異なる個性を楽しんでみてくださいね。
心にゆとりを生んでくれるグリーンのある暮らし、ぜひ今から始めてみませんか?
取材協力:PARKS GARDEN Information + Botanical Shop
インドアグリーンからアウトドアグリーン、園芸用品まで充実のボタニカルショップ。
スタッフは、なんばパークスの屋上庭園「パークスガーデン」を管理するプロ揃い。
植物の育て方で気になることがあれば、なんでもアドバイスしてくれる。
なんばパークス3F / 06-6647-0092