目次
お部屋探しを始める前の準備を入念に
新しい住まいを探すときってワクワクしますよね。
デザイナーズマンションがいいな!通勤・通学に便利なエリアがいいな!
夢を膨らませて理想のお部屋を探し始めたのはいいけど、
「何を基準に物件を選んだらいいのか分からない」
「何も分からずに不動産会社に行くのはちょっと不安・・・」
なんて思っている方も多いと思います。
今回は、初めてのお部屋探しでも失敗しないポイントを5つのステップに分けてご紹介しますので、皆さんのお部屋探しに是非役立ててください。
STEP1 お部屋探しの前に希望条件を決めておく
1-1.希望条件を整理する
お部屋探しを始めるにあたっては、自分の希望する条件をあらかじめ決めておきましょう。
インターネットで物件を探したり、不動産会社を訪問する前に、希望条件の整理をしておきます。
1-2.希望条件の優先順位をつける
お部屋探しで100%の満足をめざしてはいけません。
最新鋭の設備が整っていて、新築で駅近で・・・など、良い条件を上げればキリがありません。
「これだけは譲れない!」 絶対に譲れない条件は何か
「これは譲ってもいいかな」 妥協できる条件は何か
このように条件に優先順位をつけていきます。
こうしておくと、物件選びをスムーズに進めることができます。
以下に、あらかじめ決めておくとよい主な条件をお示しします。
お部屋探しの前に決めておくとよい主な条件
項 目 | 内 容 | 優先 |
住みたいエリア | ・希望する市町や沿線、駅(複数選んでおくと対象物件が多くなる) ・通勤、通学に便利なエリアか ・買い物に便利、静かな住環境か など | |
最寄駅からの距離 | ・徒歩〇分以内 ・バス便はOKか ※不動産広告は、徒歩1分80m換算で表示されている。建物の外に出るまでの時間や信号待ち時間などは考慮されていない。 | |
家賃・管理費・共益費 保証料などのランニングコスト | ・家賃だけでなく、管理費・共益費なども含めたランニングコストがいくらか ・支払い額の目安は、手取り月収の25%以内 ・勤務先の家賃補助や自治体からの家賃補助があるか | |
駐車場の有無 | ・敷地内に駐車場はあるか ・近隣に駐車場はあるか ・料金はいくらか | |
住宅の設備 | ・絶対に譲れないこだわりの設備と、あったらいいなレベルの設備を決めておく ・設備が充実しているお部屋ほど家賃が高くなる | |
間取り・面積 | ・何部屋いるのか ・どのくらいの広さが必要か ※国が定めている最低居住面積水準は単身で25㎡、2人で30㎡、3人で40㎡ | |
部屋の階数 | ・1階でもOKか | |
開口部の向き(日当たり) | ・日当たりのよい南向きが良いか ※一般的に条件が良い向きの順は、南→東→西→北。 | |
耐震性の有無 | ・新耐震基準を満たしているか ※建物の耐震性について 築年が古い団地の耐震性ってどうなの? 耐震診断の結果は・・・ |
その他 | ・DIY可 ・ペット可 ・リノベーション住宅 ・築年数 など |
STEP2 自分の希望条件に合う物件を探す
2-1.インターネットで探す
GoogleやYahooの検索エンジンで、「大阪市 賃貸」等の希望条件を入力して検索すると、おそらく物件ポータルサイト(suumo、HOME’S、athomeなど)のページが上位に表示されます。
物件ポータルサイトには、大半の不動産会社が物件を掲載しており、条件の絞り込みをしなければ、1つのエリアで何千、何万といった多くの物件が表示されます。
ここで、STEP1であらかじめ決めておいた希望条件と照らし合わせて物件の絞り込みを行います。
物件ポータルサイトは、検索機能が充実しており、家賃、間取り、設備、面積、築年数など、あらゆる条件で絞り込みが行えます。
また、最近では写真だけでなく動画でお部屋を見ることができたり、エリアの口コミ情報が掲載されていたりなどもしており、大変便利になっています。
最新の空室情報の問い合わせやお部屋見学の予約なども物件ポータルサイトから行えますので、不動産会社に行く前に、必ずインターネットで事前に目星の物件をピックアップしておくことをお勧めします。
掲載されている物件は、定期的に情報更新されていますが、「実際に見学に行こうと思ったら、既に契約済みだった」ということも考えられます。
なので、なるべく多くの希望物件(5つくらいあればベスト)をピックアップしておくとよいでしょう。
2-2.不動産会社に直接訪問して希望条件を伝える
「インターネットで探すのが面倒だ」、または「ネット環境が無い」という方は、不動産会社に直接訪問して希望条件を伝え、条件に合う物件を紹介してもらうという方法もあります。
しかし、不動産会社は仲介手数料とは別にオーナーから広告料(AD)を貰っている場合があり、その場合は広告料(AD)が高い物件を優先的に紹介されるなどのリスクがありますので、あまりお勧めはしません。
不動産会社に行く前に、インターネットで事前に物件をピックアップしておきましょう。
STEP3 物件を見学する
インターネットで自分の希望に合う物件のピックアップが終われば、掲載先の不動産会社を訪問し、実際に物件の案内をしてもらいます。
見学する物件数の目安は2~3物件程度をお勧めします。
見学時には、設備や間取り、日当たり等が希望条件にあっているかを必ずチェックしてください。
STEP4 申込をする
4-1.入居申込と審査
自分の希望条件に合う物件が見つかれば、入居申込を行います。
通常は、入居申込書を提出し、内容に基づいて審査が行われます。
入居申込書は不動産会社が独自に書式を決めており、住所、勤務先、年収などを記載します。
また、保証会社への加入を求められる場合は、別途、保証会社独自の審査書類に記入し、審査を受ける必要があります。
4-2.申込金の支払い
入居申込を行えば、意思表示のために不動産会社から申込金を請求されることがあります。
申込は契約ではありませんので、途中で気が変わったりしてキャンセルした場合は返金されます。
しかし、安易な入居申込によるキャンセルは、他に同じ物件を検討されている方に迷惑をかけることにもなりますので、慎重に判断しましょう。
申込金の金額は不動産会社によって異なり、目安は家賃の1ヶ月分以内であることが多いですが、あくまでも一時的に預けるものですので、領収証ではなく預かり証を発行してもらいましょう。
なお、不動産会社が契約前に預かった申込金などの返還を拒否することは宅地建物取引業法で禁止されています。
また、契約前であれば現地案内にかかった費用や仲介手数料などを求められても一切支払う必要はありません。
STEP5 契約前の事前準備をする
入居申込の審査に通過すると、契約に向けて手続きを進めていきます。
不動産仲介会社を通じて契約する場合は、宅地建物取引業法に基づく重要事項説明があります。
参考
賃貸契約書&重要事項説明での注意ポイント(suumo住生活マニュアル)
契約の際に不動産会社や貸主に確認すること
初期費用はいくらか | ・敷金、礼金、仲介手数料など、入居前に必要な金額がいくらか書面で確認 ・敷金は原則退去時に返ってくるが、敷引き額は返ってこない ・礼金は貸主に払いっぱなしで返ってこない |
契約に必要な書類は | ・入居予定者全員の住民票や収入証明など ・連帯保証人を立てる場合は、連帯保証人の印鑑証明書や収入証明など |
鍵渡し・入居可能日は | ・鍵渡しの当日に持参する書類 ・いつから入居可能か |
まとめ
お部屋探しで失敗しないためには、
STEP1 お部屋探しの前に希望条件を決めておく(優先順位をつける)
STEP2 自分の希望条件に合う物件を、あらかじめインターネットで探しておく
この2つが重要です。
物件を見学する前に、
不動産会社を訪問する前に、
ある程度の時間をかけて自分の条件に合う物件をピックアップしておきましょう。
また、初めにお話ししたように、お部屋探しで100%の満足をめざしてはいけません。
絶対に譲れない条件と妥協できる条件を決めておいて、妥協できる条件は優先順位を決めておきましょう。
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