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桃教大独自の「指定団地家賃割引(学割)制度」とは?
2019年3月、大阪府内に約2万戸の賃貸住宅を管理する大阪府住宅供給公社(以下、公社)は桃山学院教育大学(以下、桃教大)と連携協定を締結しました。本協定では、学生の安定的な居住による安心安全な学習環境の確保、並びに地域コミュニティの活性化を目的に相互協⼒することとしています。
これに伴い、公社は「指定団地家賃割引(学割)制度」を創設し、キャンパスにほど近い茶⼭台団地(堺市南区)の 4・5 階に入居した学生を対象に、在学期間中の家賃を20%減額することで学生の負担を軽減しながら、安全・安心な住まいを提供しています。また、学生が団地内のコミュニティ活動への参加を通じて、地域の人々と触れ合いながら学べる人材育成の機会としても期待されています。
▽⼤阪府住宅供給公社と桃⼭学院教育⼤学の連携協定締結について(公社プレスリリース)
桃山学院教育大学について
2018年4月よりスタートした桃山学院教育大学。
すべての学生をひとりの主体的な人間として育てる 「人間教育」をめざし、教育現場での
経験豊富なベテラン教員陣がチームになって学生を支援しています。
教育学部(※2020年4月より人間教育学部に名称変更)では将来の進路に合わせて、3つの
コースに分かれて学習を展開。それぞれのコースでは専門的な学びや実習を経て教員免許状
の取得をめざします。さらに、コースでの学びに加えて特別支援学校教諭または養護教諭の
免許状取得をめざす2つのプログラムも用意しています。
専任教員のチューター(担任)が、希望進路や特性に応じて学生一人ひとりを密にサポート
する 「少人数制」が特徴です。
現役の学生さんにインタビューしました!
早速、今春からこの学割制度を使う新入生に「キャンパスライフ」と「団地ライフ」についてお話を伺いました。
本日お話を伺ったのはこのお二人です。
・教育学部教育学科1年次のSさん (男性・兵庫県出身)
・教育学部教育学科1年次のTさん (女性・島根県出身)
ともに今年の春の入学時から茶山台団地に住みながら大学に通い、半年以上が経過しています。
キャンパスライフについて
公社: 「先日、こちらで学園祭があったそうですね。」
Sさん:「はい。クラスでベビーカステラのお店を出しました。結構売れました!」
Tさん:「私は軽音部に所属しているので、学園祭で演奏しました。」
公社: 「すごいですね! 学園祭には地域の子どもたちも遊びに来ていたのですか?」
Sさん:「子どもたちが遊べるブースもあったので、たくさん来ていました。」
Tさん:「ほかにものまね大会やのど自慢大会もありましたよ。」
公社: 「それはユニークですね。地域に根差し、地域の方々に親しまれている大学なんですね。」
公社: 「では、現在、大学でどんなことを学んでおられるのですか?」
Sさん:「教員になりたくて、教育学部に入りました。今は教員試験に向けてのカリキュラムで勉強中です。」
Tさん:「小学校の先生になりたいと思っています。」
公社: 「小学校の先生は国語や算数などいろんな科目をオールマイティにこなさなければならないイメージがありますよね。忙しいのではないですか?」
Sさん:「はい。教員試験関係の授業のほか、国語や理科など教科別の授業もあるので…。」
Tさん:「後期になって少し落ち着きましたが、前期はかなり忙しかったです。」
茶山台団地でのくらしについて伺いました
公社: 「一人暮らしならばいろんなことを一人でやらないといけないので大変ですね。」
Sさん:「そうですね。やっと慣れてきました。」
公社: 「お住まいについて伺いますね。お二人は茶山台団地にお住まいですが、普段大学にはどうやって通っているのですか?」
Sさん・Tさん:「バスで通っています。バスの本数も多くて、大学や駅までの移動にも便利です。」
公社: 「茶山台団地という大きな団地に住んで半年以上になりますね。率直に「団地ぐらし」はいかがですか?」
Sさん:「団地は大きいですが、規模に関しては特に何も感じていません。普通に暮らせています。」
公社: 「茶山台団地のお部屋は45㎡。お住まいの間取りはいかがですか?」
Tさん:「私の家は2LDKです。とても広々としています。」
Sさん:「うちは3DKです。和室を1部屋持て余しています。」
公社: 「茶山台では『茶山台としょかん』など、団地にお住まいの方同士が交流できるような取り組みがいろいろありますが、ご存じでしたか?」
Sさん:「『茶山台としょかん』については聞いてはいますが、まだ行ったことはないです。」
Tさん:「私はこの前、茶山台としょかんでやっている『オトナカイギ』に参加しました。月末の金曜日のイベントですよね。」
公社: 「え!そうなんですか!『オトナカイギ』、どうでしたか?」
Tさん:「住民のおじさんからめちゃくちゃ話しかけられました。おかず1品持ち寄りだったのですが、逆におでんとかたくさん食べさせていただきました。」
公社: 「どうやら大歓迎だったようですね。毎月開催されていて、初めての方でも気軽に参加できるので、もしよければまた参加してくださいね。」
団地の良いところ、イマイチなところ
公社: 「団地に住んでみて室内や周辺環境について気付いたこと、感じたことがあれば教えてください。」
Sさん:「団地が古いからでしょうが、僕の身長では天井の高さが低いように思います。扉とかふすまの枠に頭を打つことがたまにあります。」
Tさん:「お風呂が少し狭いですかね。あと、私は背が低いので、昔の背の高い浴槽をまたぐのがたいへんです。」
公社: 「団地が昔の仕様なので、なかなか不便に思うこともありますよね。私どもも改善していかないといけないと思っています。」
公社: 「では、逆に団地の良さ、ここがおすすめというポイントがあれば教えてください。」
Sさん:「広さは十分ですね。和室にはじゅうたんを敷いてベッドを置いています。」
Tさん:「私もお部屋の広さですね。」
公社: 「ご近所づきあいとかはどうですか。」
Sさん:「時間的なものだと思うのですが、なかなかご近所の方と顔を合わせることはないですね。夕方、子どもたちが遊んでいるのはよく見ますね。」
Tさん:「私はご近所のおばあさんからゴミ出しのルールを教えてもらいました。ペットボトルの捨て方とか。」
公社: 「そうなんですか。『茶山台としょかん』や『やまわけキッチン』ではいろんな住民さんが交流されていますので、ぜひ遊びに来てくださいね。」
やまわけキッチン
▽団地の一室に惣菜屋さん!? 「やまわけキッチン」がつなぐ住民の絆(SUUMOジャーナル)
▽持ち寄り本”からつくる図書館。茶山台団地がめざすコミュニティづくりとは?(LIFULL HOME’S PRESS)
団地に住むきっかけは?
公社: 「皆さん、茶山台団地に決める前に、他の学生アパートなどと比較されたりしましたか?」
Sさん:「僕は大学から団地を紹介してもらい、一発で決めました。後期日程で合格したので、入学までの準備期間が全然なかったので助かりました。」
Tさん:「私は前期で合格し、いろいろ探していたのですが、大学からの紹介がきっかけで団地に決めました。」
公社: 「やはり学校からの紹介という安心感がありましたか?」
Tさん:「そうですね、それは大きいと思います。あとは2割引きという家賃の安さが決め手となりました。」
公社: 「今日はいろいろとお話を聞かせていただきありがとうございました。桃教大の学生さんが団地に住みながら大学に通うことによって少しずつ団地が若返っていく、というところにこの学割制度の意義を感じています。これからも卒業まで引き続きよろしくお願いします!」
Sさん・Tさん:「ありがとうございました。」
大学側の思いは…
桃山学院教育大学 学生課の小金丸課長にお話を伺いました。
「泉北ニュータウンには学生向けのマンションが少ないのですが、公社さんの団地はキャンパスにも近く、学割家賃も手頃、さらには耐震性もあるので安心して新入生におすすめしています。今後も学割制度を利用する府外からの入学者が増えることに期待しています。」
▽一人暮らしの住まい情報(桃山学院教育大学HP)
▽大阪府住宅供給公社の賃貸住宅(大阪府住宅供給公社HP)
ゆとりのある住棟配置のなかで多くの樹々が豊かな緑を育み、心の休まる住環境を創り出している茶山台団地。
大学にも近く、大阪市内(なんば)にも電車で約30分というアクセスの良さもポイントです。キャンパスライフもプライベートもメリハリをつけて楽しく過ごせそうですね。
桃教大を目指す方は公社の学割制度を利用しての「団地ライフ」を検討してはいかがでしょうか。
■団地情報
茶山台団地(大阪府堺市南区茶山台2丁1番他)
「ニコイチ」や「リノベ45」といった提案型リノベーション事業に加え、DIYしたいけどやり方が分からない方を支援する工房「DIYのいえ」を開設。また、団地内にとどまらず地域住民の方との繋がりを目指した「泉北レモンの街ストーリー」、健康をテーマに扱う「まちかど保健室」、新鮮野菜の移動販売「ちゃやマルシェ」、そしてコミュニティスペース「茶山台としょかん」と「やまわけキッチン」などのコミュニティ事業に至るまで力を入れて取り組んでいる公社のリーディングプロジェクト団地です。
□桃教大と大阪府住宅供給公社が連携
「指定団地家賃割引(学割)制度」で毎月の家賃が2割引に!
大阪府住宅供給公社が管理する安全・安心な公的賃貸住宅の茶山台団地は、広々とした部屋で、総菜販売や食事ができるカフェ(やまわけキッチン)が団地内にあります。団地・地域の活性化活動に協力していただくことで学割制度が適用されます。