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by ちゅう吉

自治会って何?素朴なギモンと団地の温かいコミュニティーに迫る ~前編~

団地暮らしにとって、とても身近なコミュニティーである「自治会」。
民間の賃貸住宅には自治会がない場合が多いので、団地暮らしを初めて検討する方は、「自治会って何?」から始まり、「どんな活動をしているの?」と、わからないことばかり…ではないでしょうか?

今回は団地の自治会について、前編では団地や自治会の一般的な知識を、後編ではスマリオの貝塚中央団地自治会長へのインタビューを通して実際の自治会活動をご紹介します。

そもそも「団地」って何?    

団地のコミュニティーである自治会。
その前にぜひ知っておきたいのが、団地の種類です。

大阪府内で一般的に団地と呼ばれる公的機関の賃貸住宅は、大きく分けて3種類。建物の外観は同じように見えますが、管理会社や申込資格などの諸条件が異なるのが特徴です。

【 公営住宅 】
 自治体が建設した低額所得者向けの比較的安い家賃の賃貸住宅。
 府営住宅や市営住宅のこと。
 ( ”営住宅”の頭文字は大家さんによる違いです。府営住宅→『府』が大家さん。)

【 UR賃貸住宅 】
 UR都市機構(独立行政法人都市再生機構)が管理する賃貸住宅。
 日本住宅公団から発展した法人が、現在のUR都市機構。
 その流れで、UR賃貸住宅のことを「公団住宅」と呼ぶ名残があります。

【 公社賃貸住宅 】 
 住宅供給公社が管理する賃貸住宅。
 大阪府内には大阪市住宅供給公社と大阪府住宅供給公社があります。
 公営住宅とは収入基準が異なり、ある一定以上の収入が必要。

自治会って加入しないといけないの? 

運営元=大家さんによってそれぞれに個性が異なる団地。
では、そのコミュニティーを担っている自治会とは一体?

『自治会とは、地域住民が協力してより良い生活を実現するために設立された任意団体のこと。結論から言うと、法的な加入義務はありません』

しかしながら、団地の自治会に住民が加入しない場合に様々な問題が生じてくる場合があるのも事実。例えば下記のように、共有部の管理を自治会が自主管理している場合もあるからです。

【 民間賃貸住宅 】 
 共用部の清掃などは大家さんが委託した管理会社が行っています。
 この場合、清掃などの維持管理費は、管理会社が共益費・管理費として入居者から徴収します。

【 公的機関が管理する団地 】 
 共用部の管理を管理会社に委託せず、自治会が自主管理しているケースも。
 住民自らが清掃や共益費の徴収を行っています。

加入しなかった場合に問題が生じる可能性があるのは、後者のうち、自治会が共用部を自主管理している団地の場合です。

団地共用部の管理にかかる費用は、団地住民全員で負担しなくてはいけません。自治会が共用部を自主管理している団地では、住民の共益費を徴収するのも自治会の役割。

通常の自治会活動(子供会、老人会など住民同士のコミュニティー活性化活動)にかかる自治会費と併せて、共益費を住民から集める場合がほとんどです。
仮に自治会に加入しない住民がいた場合、その方から共益費を徴収することが難しくなる場合も。

また、自治会に加入していないと清掃などの共用部維持管理の活動に参加しないケースも多いので、トラブルになりがちな側面も考えられます。

大阪府住宅供給公社が経営するスマリオの場合

スマリオでは、団地共用部の管理の形態によって、

① 団地共用部の管理を自治会が行っている団地
② 団地共用部の管理を公社が行っている団地

の大きく2つのパターンに分けることができます。

①は、特に築年数の古い5階建の団地に多くみられ、共益費は400円~3000円程度。
共用部の清掃は、住民同士で協力して担います。

※ 一部、自治会が外部委託している場合もあります。
※ ここでの共用部の管理に含まれるもの
 (詳細は地域性等もあり、自治会によって異なります)
 ・階段照明や団地敷地内にある外灯の管理、電気代の支払い
 ・階段や側溝など団地敷地内の掃除、草むしり

②の場合、共益費は3000円~7000円程度。共用部の管理は、公社が行います。

いずれにしても、共同住宅である団地で気持ちよく暮らすには、住民同士のモラルが大切になってくることは否めませんね。

共用部の管理が自治会か公社かの見分けは、スマリオのHPで希望物件を検索すると確認できます。
共益費の欄に(自治会徴収)と記載がある=共用部の管理が自治会の団地です。

▼ スマリオのHPはこちら 

共用部の管理を自治会で行うメリットって何?

 ズバリ!「共益費が安い」です。
 団地内共用部分の清掃等の維持管理を住民の皆さんで行うことで、人件費や事務手数料等がかからず、費用を抑えることができるんです。これは大きなメリットですよね。

時代の流れと共に、自治会活動を負担に感じる人の増加や自治会役員の高齢化等により自治会運営が難しくなった団地の場合には、共用部の管理・共益費の徴収を公社に移管する団地もでてきています。

そういった場合、共益費は家賃と共に口座から引き落とされ、公社が団地内共用部分の清掃等の維持管理を行うため、自治会費の徴収や清掃等の維持管理を行う手間がなくなりました。
しかし、自治会管理に比べると、公社で共用部を管理することで共益費が大きく値上がる傾向も
(共用部が自治会管理の場合は、共益費が1000円前後であるケースがほとんどですが、共用部が公社管理になると、安くても約3000円はしてきます)。

団地の規模等によっても異なってくるので一概に言えませんが、公社に移管することで共益費負担は増加する場合が多いです。

なにかと物価高で、生活の変容が避けられそうにない今の時世。お金や物質だけではなく、人とのつながりが人生の豊かさに影響してくるとも言われます。
防犯・災害対策や環境美化など、団地に自治会があるおかげで安心して暮らせるメリットもありますよ。
自治会加入を負担と考えるのではなく、その根幹にある「共助」を大切に、自分たちの暮らしをよくするために自分たちにできることを行う住民コミュニティーがあるのは素敵な住環境でもありますよね。

後編では、スマリオの貝塚中央団地 自治会長のインタビューを通して、実際の自治会活動をお伝えします。
▼ 後編はこちら