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special
by nakayama

子どもたちに夏の思い出を!強い思いが復活させた夏祭り ~第1回柱本サマーフェスタ~

団地敷地のど真ん中に立つ大きな給水塔がシンボルともなっている、スマリオ柱本団地(高槻市)。
こちらで4年ぶりとなる夏祭りが、8月26日(土)、27日(日)の2日間にわたって行われました。

今回は、スマリオ柱本団地を含む柱本地区の自治会の皆さんが地域の子どもたちに楽しんでもらおうと企画した本イベント1日目のレポートをお届けします。

一度途絶えた、団地の夏祭りの復活

スマリオ柱本団地の夏祭りは歴史が古く、団地が生まれてすぐの昭和51年頃から、毎年開催されていたそう。
当初はスマリオ柱本団地だけで行われていたものの、年を重ねるにつれ、柱本地区の周辺自治会も参加してにぎやかな夏祭りになっていたそうです。
ところが、コロナ禍や諸事情が重なり、4年前から開催されなくなっていました。

コロナ禍もひと段落した今年、柱本地区にある各自治会の会合で、「何か地域を盛り上げる活動ができないか」ということが話題に上がりました。

近隣の小学校では、今年度の1年生はわずか17人で、中学校でも活動する部活動が少なくなっている。
そんな話も耳にしたことから、「子どもたちに元気を与えたい」「夏の楽しい思い出をプレゼントしたい」「地域の結束を強めたい」、そうした想いで今回の夏祭りを企画したのだそうです。

スマリオ柱本団地の公社柱本自治会を中心に、府営柱本自治会・新町17自治会・新町自治会・柱本東宝自治会の5つの自治会が共同で、小さな子どもから高齢者まで幅広い世代が参加できる、『柱本サマーフェスタ』ならではの楽しいイベントとなるよう、検討を重ねました。

美しい曲線を描くとっくり型の給水塔が見守る団地内の広場で開催された『第1回柱本サマーフェスタ』当日。
会場のパネルには、協賛してくださった周辺のたくさんの企業様の名前が並び、このサマーフェスタへの地域の期待の大きさを感じます。

「みんなとにかく楽しんでください!!」と各自治会長さんたちの嬉しそうな挨拶でサマーフェスタが開幕です!!

夏祭りの主役、子どもたちが盛り上げるオープニング

自治会の皆さんの強い思いにより、参加を決めてくださった地元高槻市立第7中学校の吹奏楽部の素敵な演奏で、サマーフェスタが始まります。

初めは緊張した表情だった生徒さんたちも、曲を重ねるにつれ、だんだん演奏に熱が入ります。
最後には、演奏する生徒さんたちが自らアンコールをリクエスト?!して、会場を盛り上げていました。

吹奏楽部の演奏に続いて、近隣にある柱本こども未来学舎の園児による演目です。
こちらのこども園は、過去の夏祭りの時にも参加してくれていたそうです。

小さな子どもたちが、元気よく「わっしょい!わっしょい!」の掛け声をあげて、かわいい手作りの『子どもみこし』をかついで、会場に登場。

おみこしを下ろしたら、年長の子どもたちによる和太鼓演奏。
元気にバチを振る姿に、見守る大人たちも自然と笑顔になります。

子どもたちに続いて、こども園の先生たちも勇壮に和太鼓演奏。
先生たちの元気な姿に、おみこしや和太鼓で疲れた子どもたちもニッコリ。

先生たちの和太鼓演奏の後は、子どもたちが盆踊りを披露。
小さな身体で一生懸命踊るかわいい姿に、つられて思わず一緒に踊ってしまいます。

「子どもたちも、こういう発表の場とか、目標があると、普段の演奏や踊りの練習にもやりがいができて、より一層楽しめると思うんだよ!」と自治会長さんは目を細めて、楽しそうに話してくださいました。

地元の著名人が勢揃い!いよいよ開会式

子どもたちのかわいい盆踊りで既に盛り上がる会場。
いよいよ本格的な開会式です。

高槻市の副市長さんをはじめ、高槻エリア選出の衆議院議員さん、柱本地区の幼稚園・小学校・中学校の校長先生、市議会の議長さんなどが開催のお祝いの言葉を述べられます。
会場内には、サマーフェスタを楽しむ見知ったお顔の国会議員さんもいらっしゃいました。

このサマーフェスタが柱本地区だけでなく高槻市内に広く認知され、愛されていることがうかがえますね。

大人気で長蛇の列!ずらりと並ぶ屋台

夏祭りのお楽しみといえば、屋台です!
かき氷、フランクフルト、焼きそば、ひやしパイン、ポップコーン、ビール・・・
食べ物だけでなく、金魚すくいやスーパーボールすくい、くじ引きなどたくさんの屋台が並びます。
20以上の屋台が軒を連ねますが、どの屋台も長蛇の列!!

嬉しそうに金魚すくいを楽しんだり、かき氷を頬張る子どもたちの姿が印象的でした。

自治会長さんにとっても予想以上の人出だったようで、「屋台の数が足らなかったかなぁ・・・?」とつぶやいておられました。

夏祭りのクライマックス、盆踊り

日も沈み、やぐらの周りでは、盆踊りを楽しむ方たちの姿が。
提灯の明かりの下、きれいに踊る浴衣姿の人々に、昔ながらの盆踊りの懐かしさを感じます。

子どもたちも、夜店で手に入れた光るおもちゃをつけて楽しそうに踊っています。

和やかな雰囲気と、参加した方々が思い思いに楽しむ姿。
サマーフェスタの成功に、柱本地域のつながりの強さを感じました。

「今後、スマリオ柱本団地に隣接する府営住宅が建て替えを控えているので、引っ越しが増え、人が入れ替わることで地域の結束が薄れてしまうかもしれない。でも、この夏祭りを第2回、第3回と続けていくことを通じて、地域住民の絆を深め、さらに地域を盛り上げていきたい」と笑顔で話す自治会長さんが印象的でした。

子どもたちにとっても楽しい夏の思い出となったことでしょう。
団地暮らしに寄り添う季節のイベントっていいですね。
来年も第2回柱本サマーフェスタが開催されることを楽しみにしたいと思います。