DIY経験ゼロでも、古い賃貸団地でも、自分好みのお気に入り空間がつくれるってほんとう?
そんな疑問にお答えすべく、今回は、喜連団地(大阪市平野区)に入居したSさんの「つくろう家Basicレクチャー」体験の様子をレポートします。
目次
「DIY、おもしろそう」で入居を決断
「つくろう家basicレクチャー」とは、公社賃貸スマリオで実施しているプロの指導を受けながら入居前の部屋の壁や建具をペイントできるプランです。
喜連団地のオープンルームに訪れたSさんは、「DIYはやったことないけど、おもしろそう」と、このプランに申し込むことを決めたそうです。気軽な気持ちでやってみたいと思えたのは、プロのレクチャー付きだから。
契約手続きの前に、実際に住むお部屋で、今回のペイント指導を担当するAdd Wallのスタッフ松井さんと打ち合わせを行いました。約300色×質感3種類の塗料にびっくりのSさん。最初は、選択肢が多すぎて悩んでいましたが、松井さんから、おすすめのカラーや質感による生活空間の見せ方の説明を受け、当日中にお気に入りの3色が決まりました。
いよいよペイントにチャレンジ
レクチャー当日。ペイントするのは、リビングの壁と2つある和室の壁、建具。2日に分けて完成させます。
1日目は、リビングと和室の壁に挑戦。これだけの広い面積の壁を塗るのは大変そうですが、プロの指導があるので心強いですね。
レクチャー2日目は、建具のペイント。
DIY初心者のSさんですが、レクチャー2日目ということもあり、手際よく養生テープを貼って、ブラシを上手に使いこなし、あっというまに建具のペイントを仕上げていました。
松井さんによると「広い場所を塗るときは、×を描くように塗り、細かい部分は筆タイプのブラシで塗るとムラが出にくい」とのこと。
レクチャー付きDIYプランで使用する塗料は、「ポーターズペイント」という種類で、初心者でもほとんどムラなく塗れるものもあると松井さんが教えてくれました。確かに、ムラのないきれいな仕上がりです。
水性なので油性のペンキと違い、嫌な臭いがしません。また流し台でブラシなどを洗い流しても排水管に影響しない、ハンドソープで洗い流せるなど、初心者でも気軽に使える塗料なんです。
2日間にわたるレクチャー&セルフペイントを実施してみて、
「とても楽しかった。プロのレクチャーを受けたことで、自分でもやってみようと思えるようになった」と、
ペイントの魅力を実感したSさんでした。
「お気に入り」を積み重ね、続いていく部屋づくり
レクチャー終了から3ヵ月。引っ越しを終えたSさんのお部屋を再訪問。
インスタなどで情報収集しながら、部屋の雰囲気に合うインテリアをそろえている途中とのことでしたが、リビングに足を踏みいれた瞬間、センス良くそろえられたインテリアに思わずうっとり。
リビングの壁のカーキっぽいポーターズペイントの「TIMBERLINE」というカラーと、置かれたインテリアはモデルルームのよう。床のクッションフロアともよく合っています。
「ここは昨日塗り終わりました」
塗りたてほやほやの元押入れのオープンシェルフもきれいなホワイトに。こちらは今回のレクチャーの範囲ではないのですが、ホームセンターで塗料を購入してDIYされたそうです。
上部のはしごのような所(かまち)も、元々の木の素材を生かしつつ、レクチャーで使用したホワイト系のポーターズペイント「FLAGSTONE」を利用してペイントされています。側面のホワイトと比べると、少しグレージュがかった色味で、リビングの壁の「TIMBERLINE」とも相性ばっちり。
「養生が難しくて大変でした」とのことですが、レクチャーで教えてもらった技とコツが余すことなく生かされて、はみ出すこともなくとってもキレイです。
Sさんが扉の色に選んだ「TIMBERLINE」は木製枠との相性も抜群。その扉を開けて、和室の寝室へ。
先ほどの元押入れのかまちで使用していた「FLAGSTONE」が壁一面にペイントされています。
「STONE PAINT FINE」という質感の大理石の粒入りペイントは、凹凸が表現でき、光によって柔らかな表情が出る特徴のある塗料。
優しい色味と塗料の質感によりとても優しい空間になっていました。
もう一つの和室、友達とペイントされた「DARK NEWPORT BLUE」のお部屋は、まだ使い道が決まっていないそうです。南側に面しているので、日の当たり方によってブルーの色味が全然違うのも使用した塗料「ポーターズペイント」の面白いところ。
レクチャーは2日間だけでしたが、この企画で「DIYのハードルが下がった」というSさん。その後もご自身でDIYを楽しんでおられます。
古い団地のお部屋が、手軽なDIYでこんなに素敵な空間に変わるとは。団地住まいのお手本になりそうなお部屋でした。
「つくろう家Basicレクチャー」をきっかけに、自分らしい部屋づくりを始めたSさん。「お部屋もペイントの色や質感も全部お気に入りです」と笑顔で話してくれました。
お気に入りに囲まれた心地よい空間はこれからもますます進化していきそうです。
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