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life
by ちゅう吉

団地暮らしの防災【地震】 後編:被災後の情報収集

前編では、地震発生前の備えについてご紹介しました。
▼ 団地暮らしの防災【地震】 前編:備える  はこちら

次のステップとして、大きな地震が収まった後に考えるのは、大切な家族や友人の安否だと思います。

そこで今回も引き続き、防災のプロ・大阪公立大学 都市科学・防災研究センターのコーディネーターであり防災士である増田さんに、団地暮らしの地震対策として、被災後の 「情報収集」について教えていただきます。

POINT① 災害時は10円玉が大事!公衆電話を利用する。

東日本大震災の時、携帯電話からの音声通信は、通常時より70~95%も利用制限がかかったそうです。
また、同じく一般家庭の固定電話も、災害救援などの重要通信の疎通の確保や通信ネットワーク全体の秩序維持のため、災害時は通信制限がかかるようになっています。

大規模災害時には、携帯電話の音声通信は通信制限がかかることを覚えておきましょう。

大規模災害時でも、離れて暮らす家族に安否を伝えるなど、通話連絡したい場合、公衆電話を利用するといいですよ。
公衆電話は「災害時優先電話」として、通信制限なく、災害時でもつながる仕組みになっているので、使用できる可能性が高いです。
しかも、公衆電話は停電時でも通話可能です。

そして、災害時でも、公衆電話の利用は無料ではないので、注意しましょう。
公衆電話の利用には、テレホンカードか10円玉・100円玉が必要です。
しかしながら、100円玉の場合はおつりが出ませんし、停電時にテレホンカードは使えません。
できるだけ多くの10円玉を準備しておくと安心ですね。

最近は公衆電話をあまり見かけませんが、いざという時のために、お住まいの団地の近くでどこに公衆電話があるか、確認しておきましょう。

▼ 公衆電話の設置場所はこちらから検索可能です(外部リンク)
https://www.ntt-west.co.jp/ptd/map/ 

POINT② 災害時伝言ダイヤル、伝言登録の電話番号を決めておく。

災害用伝言ダイヤル「171」をご存じですか?
NTTが提供する災害時の安否確認サービスです。
NTTの加入電話に限らず、公衆電話やひかり電話、携帯電話やPHSからも使用できます。
声でメッセージを録音・再生する仕組みなので、災害時に大切な人の声が聞けることで、ひと安心できるメリットも。

災害用伝言ダイヤルの利用に備えて、あらかじめ、伝言登録・再生に使用する電話番号を家族・友人間で決めておきましょう。

固定電話の電話番号で伝言メッセージを残したのに、聞く方が “携帯電話” の番号で伝言メッセージを再生検索したために伝言メッセージが伝わらず、安否確認として機能しなかったケースもあるんですよ。

災害時でなくとも、毎月1日と15日に災害時伝言ダイヤルを試用することができます。
いざという時に慌てないよう、災害時伝言ダイヤルの使用方法に慣れておくことも大切ですね。
1回に録音できるのは30秒までなので、必要な情報を簡潔にまとめるようにしましょう。

また、NTT西日本(東日本)の電話サービスから伝言の録音・再生をする場合の通話料は無料になっています。
ただし、災害時伝言ダイヤルを公衆電話から利用する場合は、始めにテレホンカードか10円玉・100円玉が必要になりますが、通話終了時に戻ってきますよ。

POINT③ LINEのステータスメッセージで安否を知らせる

東日本大震災などの大規模災害時、携帯電話の音声通信は制限がかかるものの、パケット通信の通信制限は一時的であったか、制限されなかったそうです。

そのため、大規模災害時の安否連絡に、LINEが有効な手段として考えられます。
しかし、LINEのやりとりにはバッテリーも消費しますし、一人一人にLINEでトークすることは、被災時には大変な作業になりかねません。

そこで、LINEのステータスメッセージを活用しましょう。
例えば、「〇月〇日 無事です」というようにステータスメッセージを入力しておくことで、
トークせずに安否を知らせることができますよ。

友達リストで友達のステータスメッセージを見ることで、同じく友達の状況を知ることも可能です。

POINT④ 災害時に役立つサイト、情報収集はネットで。

門真団地にお住まいのOさんは、地域の民生委員をされていることから、そのつながりで災害時はLINEで避難所情報などが送られてくるそう。
災害時、必要な情報を得ることができると心強いですよね。

しかしながら、災害発生時、世間の混乱に紛れて、事実に反する情報を意図的に流布する悪質なケースがあるかもしれません。
偽情報に惑わされることなく、防災に役立つ行政サイトで信頼できる情報を得るようにしましょう。

▼ おおさか防災ネット (外部リンク)
https://www.osaka-bousai.net/

地震情報だけでなく、大阪府内の避難所情報や気象注意報・警報・特別警報等、鉄道情報まで、防災に関する情報がひとまとめになっています。

▼ 気象庁(外部リンク)
https://www.jma.go.jp/jma/index.html

大阪府に関わらず、日本全国の防災に関する情報がまとまったサイト。
お住まいの地域の防災情報として雨雲情報や浸水危険度分布図なども。

▼ 国土交通省 防災ポータル(外部リンク)
https://www.mlit.go.jp/river/bousai/olympic/index.html

被害情報やライフライン情報、被災者支援情報、危険から逃げるための情報などがわかりやすくまとまっています。

 

この記事でご紹介した防災対策を上手に取り入れながら、ぜひ安心して団地暮らしを楽しんでください。

団地の外で地震に遭った場合に役立つ防災情報もご紹介しています。
▼ 団地暮らしの防災【地震】外出時の行動 ~前編~

PROFILE増田 裕子 
防災士
大阪公立大学 都市科学・防災研究センター(UReC)・ コーディネーター
新東三国地域福祉活動協議会・副会長

淀川区新東三国地域福祉活動協議会・副会長として、誰もが安心して暮らせる町づくりをめざして活動を行うとともに、防災士の資格を生かし、地域防災リーダーとして防災計画づくりなども行っている。
普段の暮らしの延長で無理なく備える防災準備など、女性ならではの視点で届ける防災の講演は毎回大好評。
関西各地で、講演やパラコードアクセサリーワークショップなど、防災の大切さを伝える活動を行っている。